高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

黙示録の世界(その3)~ローマ皇帝ネロの実像

「666」という数字は、ローマ帝国第5代皇帝ネロ(西暦37年~68年)を指すという見解は、日本聖書協会も支持しているようです。皇帝ネロというギリシャ文字をヘブライ文字に置き換えその表記を1文字ずつ一定の法則で数字に変換し、合計すると666になります。

二匹の獣(第13章15節~18節)
「獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにさせた。また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべても者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六白六十六である。」(新約聖書 新共同訳)

ローマの神々の支配下、多神教徒であった皇帝ネロは、初代ローマ教皇ペテロを逆さ磔にして殺すなどクリスチャンを弾圧し続けましたが、一神教が勝利した現代ヨーロッパから広がった暴虐の大悪人という印象は、本当でしょうか。

皇帝ネロとは何者か。

多神教徒としてローマの神々を背景にクリエイター(神)に挑んだ最初の皇帝であり、単なる暴君ではないと捉える方が実態に近付くことができるのは、その死後も善政を惜しむ市民の献花が絶えず、東方のパルティヤ王国が感謝祭を続けたり、土木・建築では今でも現役で残るコリントス運河の開削事業を開始したり、外交、内政ともに実績を上げていることから明らかです。

「獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにさせた」という偶像崇拝は、多神教徒のあかし、かつてクリスチャンが全世界で行った蛮行と同じレベル、彼の実体に迫るためには、悪意のプロパガンダを割り引いて考えなければなりません。

 

TOPページ

ページの先頭へ