高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

自然観察力~「孫子」より

古代中国に完成した軍事思想の教本である「孫子」の自然観察力に驚嘆の思いがしています。
「孫子」の著者である孫武は、風や林、火など自然現象について次のように記述しています。
「故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。・・・これ軍争の法なり」(軍争篇)

意味は、
「そのゆえに、風のように敏速でなければならないし、林のように静まりかえり、火が燃えさかるように一気に侵略し、山のように動かず、陰のように実態を隠し、雷のようにいきなり動くのだ。・・・これが軍事行動の要諦である」

孫武は、風の特性は疾風であり、林は、シーンと静かなこと、火は、燃え広がって侵略すること、山は、動かないことこそがその個性である、と見抜きました。
いわれてみれば確かにその通りで、孫武は、今から約2,500年前、古代中国の人です。

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