高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

易のニックネーム

八卦だけでは、人生の複雑な局面を占うのは難しいので、これを二つ重ねて、八の自乗、全部で六十四の局面で判断することにより、易占いは、様々な変化に対応できるようになりました。
六十四卦にニックネームがついているのは、一目で卦の内容がわかるよう解釈の手掛かりとする易経の優れた配慮です。
例を挙げると以下のようになります。

⦿地天泰~ニックネームは「泰」
天の気は上へ上り、地の気は下へくだったところで両者がぴたりとふれあい、万物が生み出される。
坤は、大地、母、やさしさを表し、乾は、空、父、厳しさを意味するが、坤は柔、乾は剛を表し、柔が剛の上に乗っている状況であるため安定性がよく、地天の卦は、万物の程よい均衡を表現する泰(たい)と名付けたのである。
⦿天地否~ニックネームは「否」
上にある天はさらに上へのぼり、下の地は下へくだろうとするので、天地が分裂する、とみるのである。
もう一つの見方として、剛である乾が柔である坤の上にあり、坤が押しつぶされる状況となっているため、安定性を欠き天地の卦は、否定の否(ひ)と表現するのである。

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