高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

孫子虚実篇

「孫子」というタイトルの軍事・戦術思想書は、今から2,500年前の斉の人、孫武の著作といわれています。

孫武は、戦争に勝つためには何をどうみればいいのか、手取り足取り詳細に説いています。

冒頭に、戦争は、国家の大事であり、国民の生死、国家の存亡にかかわるので、よくよく熟考しなければならない、と書いています。

―孫子曰く、兵は国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。(計篇)

また、戦争は、謀略の道である、とも教えています。

―兵は詭道なり。(計篇)

その謀略の意味を説いた虚実篇には、「孫子」の真髄とも言うべき一文があります。

―微なるかな 微なるかな、無形に至る。神なるかな 神なるかな、無声に至る。

意味は、
「微妙なり、微妙なり、微妙を極めれば、敵にその姿が見えなくなる。神秘なり、神秘なり、神秘を極めれば、敵にその音が聞こえなくなる。」

戦争反対を叫ぶだけでは平和を維持することはできないわけで、一読すれば、孫武という人の優れた現実観察力、また軍事というものの一端を垣間見ることができるでしょう。

孫子
孫子

 

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