明けましておめでとうございます。
新春を寿ぎ、春を詠った小林一茶の俳句をご紹介しましょう。
小林一茶を理解するキーワードは、子供など弱者への暖かい眼差しです。
~雪とけて村いっぱいの子供かな
~春めくややぶありて雪ありて雪
バランス感覚の豊富な、面白味のある句もあります。
~めでたさも中位(ちゆうくらゐ)なりおらが春
~悠然として山を見る蛙かな
情景をダイナミックに描く蕪村、自然や人生を厳しく見つめ続けた芭蕉に比べてややマイナーですが、一茶の俳句は、楽しくすんなり頭に入って行くのが特徴です。