高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~東京谷中のヒマラヤ杉

西部ヒマラヤ山脈を原産地とするヒマラヤ杉は、地面に水平に伸びる太い枝とそれから垂れ下がる細い枝、さらに高さが60mになる巨木性が特徴です。
腐りにくい木質なので、バングラディシュでは水上家屋の建材として利用することが一般的です。
鉢植えから育ったという、東京都台東区谷中の「みかどパン店」敷地にあるヒマラヤ杉は、高さ15m程度、谷中のランドマークとして落ち着いた景観をつくりあげる重要な要素となっていますが、再開発計画により存続の瀬戸際にあり、反対運動が起こっています。

ヒマラヤ杉根元
ヒマラヤ杉根元

ヒマラヤ杉全景
ヒマラヤ杉全体

ヒマラヤ杉看板
ヒマラヤ杉看板

流転と賛歌

八卦を二重に組み合わせると、八×八で六十四の卦となります。
一番目が乾為天、最後の六十四番目は、いまだ成らずという意味の火水未済です。

民族の興亡をかけた大戦争や内戦を何度も経験しながら、アナーキーな気質を持つようになった古代漢民族が生んだ易経は、火水未済で終わりというわけではなく、また最初の乾為天に戻って永久に輪廻していく、という深刻な流転思想をもちながら、不思議なことに、中世日本の随筆である方丈記のような湿った厭世観がないのが特徴で、その激励やアドバイスの奥底には、明るい現世肯定、そして人生賛歌があります。
迷った人には明確な指針を示し、困っている人には励ましと助言を書いている易経は、全世界に通用する普遍性をもった予言と思想の書といっていいでしょう。

ちなみに八卦である乾(けん)、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)に自然現象を配当すると、以下のようになります。

八卦と自然

乾(けん)←天
兌(だ) ←澤
離(り) ←火
震(しん)←雷
巽(そん)←風
坎(かん)←水
艮(ごん)←山
坤(こん)←地

ブラ高野~福岡県貴賓館

福岡市の中心部ながら、閑静な天神中央公園に残る福岡県貴賓館は、木造二階建て、建築面積約400㎡、石柱による玄関ポーチの突出と北東隅の八角塔が特徴で、特に八角塔があるため引き締まった印象を受け、全体の優雅さを際立たせています。
この建物は、皇族など来賓用の宿泊・歓迎施設として、100年程度前に完成しました。
優れたフレンチルネッサンス様式を後世に伝えるために、国宝とまではいきませんが、1984年に国の重要文化財に指定されています。

福岡県貴賓館

貴賓館小

ユング心理学の危うさ

易やタロットがよく当たるのはなぜでしょうか。
単なる偶然ではなく、何らかの要因があるので的中するのだ、と考える時があります。

意味があると思われる偶然の一致をシンクロ二シティといいますが、シンクロ二シティという言葉を最初に使ったユング(AD1875年生まれ)は、精神病患者の妄想が、時代や地域や文化の差を超えて、世界各地に残る神話、伝説、昔話に驚くほど似ている事実に気づき、これは、人類に共通する無意識であると考え、この無意識を普遍的無意識あるいは集合的無意識と名付け、その存在を提唱しました。

さらに普遍的無意識の中にシンクロ二シティを起こすエネルギーとなる元型(げんけい)なるものを想定し、元型は、日常生活では明確に気づかない行動様式や生活習慣であると考えました。
人間は、程度の差があるものの、二重人格性を持っていますが、元型の例を挙げると、二重人格者におけるもう一つの裏の人格があります。
その特徴は、裏か表かでいえば、必ず裏の目立たない位置にあります。
他に元型の種類としては、女性が心の奥底に持つ男性性や父性性、男性が秘めている女性性や母性性などがあります。

ここで発想を転換して、元型の一つとして、日常から隠れている易経六十四卦の言葉やタロットの絵柄があると仮定すると、シンクロ二シティが起こるのは不思議ではなく、その発生を容易に説明できるものの、問題は、全人類に共通する普遍的無意識が存在するのか、という点にあります。
時代や地域に関係なく人間の妄想や幻覚が神話や伝説に似ているからといって、普遍的無意識へと飛躍しても、物理学と違って実験は困難であるため、その内容も結果もオーソライズされず、証明できないはずです。

普遍的無意識の存在については、精神世界を扱う占い師としては、あるかもしれないが、ないかもしれない、否定もできないが、肯定もできない、という真摯な態度を持たねばなりません。
普遍的無意識に至るプロセスは、説得力があるものの、思い込みの可能性も否定できず、一歩誤れば、カルトと見分けがつかなくなり、無用に人を惑わすおそれがあるからです。

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