高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

卜と筮の由来

繋辞上伝では、聖人が卜と筮を始めた由来を次のように説明しています。
「このように天が亀甲や筮竹のような神秘のものを生んだので、聖人は、卜筮の術を始めた。天地の変化に感応して、聖人が陰陽の原理を抽出し、また天が自然現象によって、吉凶を示す事実を見て、聖人は吉凶の判断を設けた。さらに黄河から出た河図、洛水から発見された洛書を参考に聖人は八卦をつくった」

○書き下し文
「この故に天、神物を生じて、聖人これに則(のっと)り、天地変化して、聖人これに效(なら)い、天、象を垂れ吉凶を見(しめ)して、聖人これに象(かたど)り、河図を出し、洛書を出して、聖人これに則(のっと)る」

花のたより~ムラサキセンダイハギ

ムラサキセンダイハギは、地下に根を伸ばすマメ科の植物で、青色や紫色をした蝶形の花をつけます。
原産地は、北アメリカ大陸ですが、日本では栽培していた種が各地で野生化して育っています。
開花時期は、毎年5月~8月です。

ムラサキセンダイハギ
むらさきせんだいはぎ

易のニックネーム

八卦だけでは、人生の複雑な局面を占うのは難しいので、これを二つ重ねて、八の自乗、全部で六十四の局面で判断することにより、易占いは、様々な変化に対応できるようになりました。
六十四卦にニックネームがついているのは、一目で卦の内容がわかるよう解釈の手掛かりとする易経の優れた配慮です。
例を挙げると以下のようになります。

⦿地天泰~ニックネームは「泰」
天の気は上へ上り、地の気は下へくだったところで両者がぴたりとふれあい、万物が生み出される。
坤は、大地、母、やさしさを表し、乾は、空、父、厳しさを意味するが、坤は柔、乾は剛を表し、柔が剛の上に乗っている状況であるため安定性がよく、地天の卦は、万物の程よい均衡を表現する泰(たい)と名付けたのである。
⦿天地否~ニックネームは「否」
上にある天はさらに上へのぼり、下の地は下へくだろうとするので、天地が分裂する、とみるのである。
もう一つの見方として、剛である乾が柔である坤の上にあり、坤が押しつぶされる状況となっているため、安定性を欠き天地の卦は、否定の否(ひ)と表現するのである。

花のたより~ミヤコワスレ

ミヤコワスレの名は、鎌倉時代に承久の乱に敗北し、佐渡島に流された順徳天皇がこの野菊を見て心を慰め、都恋しさを忘れたという言い伝えに由来しています。花言葉は、別れやしばしの憩いを意味するといわれています。花の色は白色、紫色、桃色があります。

ミヤコワスレ
みやこわすれ

 

易の根源

易は、事物の始まりとして太極なるものを想定しています。
太極から陰陽である両儀が生まれ、両儀から老陽・少陽・老陰・少陰の四象が生じ、四象からは八卦が生じた、といいます。
八卦は、吉凶を予知することによって、事業を成就させるためにあります。
四象は、変化を示すためであり、易経に書いている字句は、未来を告げるためであり、未来に吉と凶の区別を立てるのは、人々の疑いに断を下すためです。
繋辞上伝の書き下し文は、次のようになります。

○書き下し文
この故に易に太極あり。これ両儀を生ず。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず。
易に四象あるは、示すゆえんなり。辞を繋くるは、告ぐるゆえんなり。これを定むるに吉凶をもってするは、断ずるゆえんなり。

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