高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

黙示録の世界(その5)~第四の騎士

子羊(イエス)が第四の封印を開いた時に、蒼ざめた馬に乗って現れ、死を象徴する第四の騎士が戦争や飢饉、また野獣を使って人々への災厄をもたらすシーンは、ヨーロッパ大陸の絶え間ない戦争、感染症の大流行、大飢饉を招くイナゴによる農産物被害を連想させます。

六つの封印が開かれる(第6章7節、8節)
「子羊が第四の封印を開いたとき、『出て来い』という第四の生き物の声を、わたしは聞いた。そして見ていると、見よ、青白い馬が現れ、乗っている者の名は『死』といい、これに陰府が従っていた。彼らには、地上の四分の一を支配し、剣と飢饉と死をもって、更に地上の野獣で人を滅ぼす権威が与えられた。」(新約聖書 新共同訳)

天上の礼拝からサタンの敗北、新しい天と地の創造、イエスの再臨まで、子羊、竜、天使、神、長老、白馬の騎士等々オールキャスト登場の黙示録は、全章が文字曼荼羅と言っていいでしょう。壮大な虚構を駆使して教えを守るキリスト教の激烈なカルト性と全編にわたって鮮やかに描かれている生と死の躍動感は、評価はともかく人類の精神的記念碑と言っていいほどで驚きを禁じえません。

 

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