高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

シュレーディンガー方程式の効用

加速度は作用力に比例し質量に反比例する、という運動方程式で物体は特定できるものの、そこに見える物体は不確実な存在であり、古典力学では対象の真実性に迫ることはできない、という認識から、1926年、オーストリアの物理学者エルビィン・シュレーディンガーが創出したシュレーディンガー方程式は、物質の正確な状態すなわち量子と呼ばれるエネルギーの分布、変化・変動を表現し、その未来への動作を確率で予測することができます。
量子力学の基礎であり、微分方程式の一つでもあるシュレーディンガー方程式には、大きく分けて時間発展に伴う態様を表す場合と時間に無関心な定常状態を示す場合の二種類があります。
その解答である波動関数をグラフにすると、空間に広がるエネルギーは、浮世絵師葛飾北斎が描く波のようなうねりであることがわかります。
シュレーディンガー方程式、というより量子力学は、眼に見える物体の様相や位置ではなく、エネルギーの濃淡や流れが世界の真実を表すのだ、と考えています。
原子爆弾やテレビのブラウン管は、この方程式に基づいて造っているといいますが、全宇宙を対象にしたエネルギーの分布・拡散状況調査は、宇宙を解読する有効な手段、いやそもそも量子の動きを再現予測するシュレーディンガー方程式なしに宇宙を記述することは不可能というべきでしょう。

※量子~原子、電子、中性子、陽子等エネルギーの種類を指す。

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