高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

タロットカードⅩ~運命の輪(Wheel of Fortune)

タロットカード№10の運命の輪は、輪廻を課題にして描かれています。
人生の流転は、ゆっくりと回転する輪に例えられますが、このカードは、ヨーロッパ人が考え出したとは思えないほどすこぶる仏教的です。
仏教の六道輪廻(ろくどうりんね)のように、輪廻の存在を主張するとともに、人生の局面において運命対自由意思の対決を示しているのです。
必ず左へ回転する運命の輪は、周期性・永遠性の象徴であり、吉と凶は変則的ながら交互に訪れることを暗示しています。
輪の周囲を四大元素を司る獅子、雄牛、天使、鷲がとり囲み、輪の頂上の生物は、剣を持ち敵を打破する神聖なスフィンクスです。
新約聖書のヨハネ黙示録では、生命の永遠性について、以下のように書いています。

新しい天と新しい地(ヨハネ黙示録第21章第6節)
「事は成就した。わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終りである。」 (新約聖書 新共同訳)

アルファは、ギリシャ文字の最初、オメガは、最後の文字であり、ヨハネ黙示録は、輪廻を超越した、永遠の生命を持つという神の存在をたびたび宣言しています。
このカードは、輪廻や宿命、周期を意味しています。
というのは、これが出ると避けられない宿命的な出来事や事件、変化、二度とないチャンスの到来を表すことがあるからです。
正位置では、めぐり会いや幸運の出会い、逆位置では、失意や不運を意味します。

※新共同訳~プロテスタントとカトリック両教会が共同してつくり上げた翻訳

 

TOPページ

ページの先頭へ