高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

家相~三角形の家

三角形の家に住むとどうなるか。
綿密な取材と検証作業を積み重ねて書かれた、日本怪異文学の白眉(はくび)というべき「新耳袋」の第六夜第四十九話から一部抜粋して紹介しましょう。
話のタイトルは、「三角形の家」といいます。

※         ※         ※
「ある人のおじさんが三角形の家に住んでいた。今思うと、その土地がよくなかったのではという。川と道に挟まれた関係で、その土地の形は三角だった。正確にはわずかに台形だったらしいが、この人は土地を有効に使おうと、土地の形いっぱいを使って三角形の家を建てた。
ある時期から、そのおじさんが昼間から玄関の前の段にぽつんと座って、道往く人をぼーっと眺めているのを近所の人が見るようになった。これが毎日となるとさすがにみんなは気味悪がった。ひとり暮らしの寂しさか何かで頭がボケたのではないかと噂も立った。
注意してもらおうとでもしたのか、町内の誰かが警察を呼んだ。
・・・(中略)・・・
部屋には遺体があった。
死後何週間がたっていた。夏だったこともあり、ものすごい異臭を漂わせる真っ黒い塊と化していた。
変死だったので詳しく調べられた。死因は胃潰瘍。大量の血を吐いていた。隣の部屋の鴨居には紐が吊るしてあったので、どうやら自殺をしようとしたがその前に体力が尽きたらしい」

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星回りがいい時に凶事が続く場合は、住宅や屋根の形、欠けや吹き抜けなど家相を疑わなければならないことがあります。

※新耳袋~木原浩勝、中山市朗共著、1990年発刊
※白眉(はくび)~多くの中で抜群に優れているもの

 

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