高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

古典における時刻の表現

古典における時刻の表現について、平家物語から那須与一(なすのよいち)の章を抜粋してご紹介しましょう。
平家物語では24時間を表現するのに十二支を使っています。
夕方の17時から19時の2時間をひらがなでとりのこく(酉の刻)と書いています。
現代語訳ではその間をとって18時と設定しています。

平家物語巻第十 那須与一の章(鎌倉時代、作者不詳)
「ころはにんぐわつじふはちにちとりのこくばかりのことなるに、をりふしきたかぜはげしうふきければ、いそうつなみもたかかりけり。ふねはゆりあげゆりすえただよへば、あふぎもくしに、さだまらず、ひらめいたり」

現代語訳
「ちょうど時期は2月18日18時ごろなので、北風が吹いて磯によせる波も高かった。舟は揺り上げ、揺り末して漂えば、扇も竿(さお)の先で揺れて定まることがなく、ひらひら動いていた」

TOPページ

ページの先頭へ