マルコ福音書(新共同訳)では、イエスの行為・行動を次のように描いています。
イエスは、
1 悪霊を退治した。
2 重い皮膚病(レプラ)、中風、手の病(病名不明)、異常出血など病気を治癒した。
3 突風を静めた。
4 天を仰いで5000人分のパンと魚をつくった。
5 湖の上を歩いた。
6 処刑されて死んだが、生き返ってマグダラのマリヤにお姿を見せたあと、世界に福音を伝えるよう弟子たちを叱咤激励した。
イエスの言動には愛を感じますが、うんざりするような奇跡のオンパレードです。
これに比べると、日本密教の魔術性など可愛いものです。
ショーン・コネリー主演の「薔薇の名前」というミステリー映画を見れば、中世における異端審問の実情がわかりますが、異端への残酷な弾圧・抹殺は、カルト性の排除でもあったのか、と今頃になって気づきました。
また、その神秘性を秘匿するため、神の愛を前面に打ち出し、信者の眼をそらしていったのでしょうか。
全世界10億人ともいわれるカソリック教徒がそろってカルトに走れば、地球は滅亡するほかないわけで、ローマ教会のご心労を察することができます。