高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

易とは何か その16~易経の含蓄№3

ウ 火風鼎
人徳がないのに高位におり、知恵が乏しいのに大事を企て、力が足りないのに重任を引き受ける者には禍が降りかかる。火風鼎の四爻に、鼎足を折り、公の餗(そく)を覆(くがえ)す。
その形渥(かたちあく)たり。凶である、とは能力以上のことはするなという戒めである。
※公の餗(そく)~公の宴席におけるごちそう ※渥(あく)~重罪

○書き下し文(繋辞伝より作成)
子曰(いわ)く、徳薄くして位尊(たか)く、知小にして謀(はかりごと)大に、力小にして任重ければ、及ばざること鮮(すくな)し。易に曰(いわ)く、鼎(てい)足を折り、公の餗(そく)を覆(くつがえ)す、その形(かたち)渥(あく)たり、凶なりとは、その任に勝(た)えざるを言うなり。

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