高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

鉄製品のつくり方~鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)

鍛造は柔らかくした鉄をたたいて成型し、鋳造はドロドロに溶かした鉄を鋳型に流し込む加工法である。どちらでも同じかたちの製品をつくることができる。
鍛造は電動ハンマーでたたきながら銅などの不純物を火花にして排出し、鉄の中の気泡をとるため、粘り強さが出てくるのである。
日本刀の鍛造は、木炭で1300度程度に熱して柔らかくした鉄のかたまりを金づちや小づちでたたきながら薄くのばして、さらに折り込んで団子状にして、またたたいて引き延ばすという作業を8回から20回繰り返す。
日本刀は細身で丈夫であるが、使いすぎると折れるというより、ぐにゃっと曲がるのである。
鋳型(いがた)にどろどろの鉄を流し込む鋳造は、残ったスカスカの気泡が強度を下げるのでもろくなり、したがって鋳造した鉄製品は折れやすく割れやすい。ただし、鋳造は、大量生産しやすい利点がある。

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