高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その5

1 伊藤博文の暗殺を予知
⑴ 状況
伊藤博文がロシアと満州問題を協議するため、ハルビンへと向かう旅の前途を占ってみると、艮為山の上爻(じょうこう)であった。
出張中止を進言したものの、聞き入れられなかったので、「艮」あるいは「山」の字がつく人物を近づけないようアドバイスして送り出した。
しかしながら、伊藤博文は、ハルピン駅プラットホームで3発の銃弾を受け、絶命した。

暗殺犯の氏名は安重根という。
注目すべきは安重根という氏名のうち、根という文字である。
根のつくりである艮は、艮為山の艮であり、さらに「重」という文字は、艮が重なっている有様、すなわち艮為山を表しているとみるのである。
易経は、暗殺犯の名前を示唆していたのである。

三爻辞(さんこうじ)は、まさに銃撃による暗殺の様相を表しているとみた。
一発の銃弾が伊藤博文の腰にがとどまり、もう一発は背骨を貫通したに違いない。

⑵ 結果~艮為山の三爻
艮為山の卦辞(かじ)は、
其の背に艮まりて其の身を獲ず。其の庭に行きて其の人を見ず。咎无し。
(そのせにとどまりてそのみをえず。そのにわにいきてそのひとをみず。とがなし)

現代語訳は、
人の背後にとどまって顔を合わせようとせず、庭先に行っても会おうとしない。咎めなし。

三爻辞(さんこうじ)は、
其の限に艮まる。夤を列く。厲うくして心を薫く。
(そのこしにとどまる。せぼねをさく。あやうくしてこころをやく)

現代語訳は、
じっとして腰を動かさない。背骨が裂ける。迫りくる危険が心を焦がす。

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