高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

変爻(へんこう)について

1 変爻とは?
最初に出た大成卦を本卦(ほんか)というが、本卦の爻が直線の場合は断線に、断 線なら直線に変換する作業を変爻という。
変爻した結果を伏卦(ふっか)という。
易解釈におけるテーマの本質に迫る、追求の手段である。
本卦は現象、伏卦は本質を表す。

2 変爻を行う場合
変爻は次の場合に行うことがある。

⑴ テーマと易の結果がずれていると思われる場合

⑵ 易の結果が意味不明でわからないと思われる場合

⑶ テーマの本質や裏事情を知りたい場合

3 思想的根拠
変爻の思想的根拠は、直線の陽は、陰の要素を内包して、陽の性質を持たまま陰 に変身し、断線の陰は陽の因子を含みながら、陰の性質を持たまま陽に変移する という循環・変化の思想である。現実認識論として秀逸である。

4 具体例

⑴ 火地晋の上爻は直線であるが、これを断線に変えると雷地予の上爻となる。

本卦 火地晋の上爻
伏卦 雷地予の上爻

⑵ 地澤臨の三爻は断線であるが、これを直線に変えると地天泰の三爻となる。

本卦 地澤臨の三爻
伏卦 地天泰の三爻

TOPページ

ページの先頭へ