高野白山の九州易占塾

徒然の記

易経の三大思想 その3 平和

1 平和志向の思想
⑴ 概要
戦乱の中国大陸で生まれた易経は、戦禍を嫌った平和志向が強い教えである。
その根拠は以下の条文である。

ア 澤天夬
戎(じゅう)に即(つ)くに利ろしからず。
・解釈~武力をもちいるのはよろしくない。

イ 地天泰の上爻
師(いくさ)を用うるなかれ
・解釈~いたずらに軍を動かして力で抑えようとしてはいけない。

ウ 離為火の上爻
王もって出征す。嘉(よ)きことありて首(かしら)を折(くじ)く。獲(う)るものその醜(たぐい)に匪(あら)ざれば、咎なし
・解釈~王が兵を率いて出征する。戦いに勝利し、相手の大将を誅殺する。しかし、捕虜を殺さず寛大に処置すれば、咎めはない。

エ 地雷復の上爻
もって師(し)を行(や)れば、終(つい)に大敗あり、その国君に及ぶ。凶なり。十年に至るまで征するあたわず。
・解釈~軍を出せば、大敗を喫し、災いは君主自身にまで及ぶ。十年を経ても雪辱はかなうまい。

オ 地水師の三爻
師あるいは尸を興す。凶なり。
・解釈~出陣すれば、大敗して死屍を車に積んで帰還する破目に陥るかもしれない。凶

カ 地水師の四爻
師(し)左(しりぞ)き次(やど)る。
・解釈~進み難きを知って退く。この兵法の常道を守れば咎めを免れる。

キ 地山謙の上爻
もって師(いくさ)を行(や)り邑国(ゆうこく)を征するに利ろし。
・解釈~兵を動かしとしても、ただ自分の領地内を平定するにとどめるがよい。

TOPページ

ページの先頭へ