高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

人間探求~サイコパスの分析 その1

1 サイコパスとは何か?
サイコパスと精神障害や人格障害の違いは、サイコパスは、自分がしていることの意味を理解していることである。

嘘言癖があり、変り者、口が上手いという三条件を持った人間は、サイコパスと思っていい。
もっともらしく「パーソナリティ障害」などといって精神障害者として分類することもあるが、サイコパスを単なる精神障害や反社会的人格と規定すると、その実体を暴くのが難しくなる。
やっかいなのは、サイコパスは性格異常者でありながら我々の隣人として社会に溶け込んで生活しているので、表面上は健常者と見分けがつかないことである。
サイコパスは全人類の1%程度存在することがわかっているが、先天性(遺伝性)であり、生まれつきといってよい。
子供でもわかるような嘘をつき通し、ロス疑惑で最後には自死したM氏はサイコパスの見本のような人物であった。
サイコパスの特徴は次の通りである。

2 外見
⑴ 嘘言癖
嘘も方便というように人間関係を円滑にする、やむを得ない嘘もあるが、サイコパスは、いつでも平気で深刻な、抜きさしならない嘘をつくことができる。
なぜ嘘をつくのか?
嘘を言って人をだますことに暗い悦びを得ることができるからである。
嘘がばれても、反省するどころか、そもそも嘘は悪いことであるという認識がない。
運が悪かったとか、次はもっと上手に嘘をつかなければならないと考える。
嘘をつく癖があるかかどうかサイコパスを見分けるための重要な手がかりである。

⑵ 変り者
風変わりな発想をして、思考のプロセスはもとより、結果に至る理由、原因、動機が不明であるため、何をするか予見できない。
サイコパスが変り者であることについては例外がない。

⑶ 口のうまさ
サイコパスは、脳の一部である扁桃体や海馬の働きが鈍いので、人前で話す時もドキドキすることがなく、堂々として言葉がスムーズ、虚言癖とうらはらに口達者である。ユーモアや頭の回転の速さなど人を引き付ける、不思議な人格的魅力を持っているのもサイコパスの特長である。
サイコパスはルールを平気で無視し、超然としているので一見すると聡明である。

⑷ 残忍
自分より弱いと思えばハラスメントを始める。
サイコパスは虐待を好む。

3 内面
⑴ 良心と罪悪感の欠如
サイコパスは良心も罪悪感も持つことができないので、悪いことをしているという意識が欠如している。
したがって後悔もなく反省もなく、ましてや謝罪など思いもよらず悪行(あくぎょう)を繰り返していく。
謝ることはあっても、うわべだけ、彼らにとって処世術の一つである。
サイコパスは狡猾である。

⑵ 無上の快感
サイコパスは他人の悲しみや心の痛みという感情を読み取るのは得意である。
ただ思いやりややさしさの感情が欠如しているため共感しないだけで、悲しんでいる人の心理状態や苦しんでいる人の痛みを精確に想像し楽しむのである。
おしゃべりで人好きのする、12人殺し、後妻業の女といわれたK死刑囚は、なぜ殺人が悪い事なのかピンとこないのである。遺産相続書を書かせたうえで、青酸カリ入りのカプセルをさりげなく上手に飲ませること、すなわち殺人が彼女には悦びであった。したがって、知識不足のドキュメンタリー作家が殺人の善悪について何回尋ねても、遺族への謝罪など思いもよらないのである。
サイコパスにとっては、殺人さえゲームなので、命を弄(もてあそ)ぶことも無上の快感となるのである。

⑶ 疑い深さ
自分は嘘つきであるという自覚はあるので、人を信用することはない。

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