高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~普化尺八(ふけしゃくはち)

尺八の流義には雅楽尺八、一節切尺八及び普化尺八の三つの種類がある。
雅楽尺八は、雅楽の楽器として、奈良時代の東大寺大仏開眼で演奏されたので雅楽尺八という。
ただし、現在の雅楽には使われていない。
この尺八の現物は奈良の正倉院に保管され現在でも見ることができる。

一節切尺八は竹の一節で出来た短く、細い尺八である。
一休禅師が吹いていたという話も伝えられている。
今では見かけることがない。

現在普及しているのは、普化尺八である。
伝説では鎌倉時代に中国より伝わったものとされている。
普化尺八は、臨済宗の一派であった普化宗の僧である虚無僧たちの法器として用いられてきた。
虚無僧たちは、座禅を組む代わりに尺八を吹く「吹禅」を行っているが、この時に吹かれていた曲は「本曲」と呼ばれ、今でも吹奏されている。
明治初期になると、尺八は自由に、広く一般の人々が触れることのできる楽器となった。

普化尺八(四国八十八ヶ所65番札所三角寺本堂前)

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