高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

東洋運命学の意義

1 概要
易学、九星気学等の運命学で調和してバランスの取れた状態を理想としているのは、吉の裏には凶がひそみ、凶の次には必ず吉の揺り戻しがあるとみているからである。
振り子は左右に揺れながら均衡を保っているが、調和と混沌、吉と凶を相互に繰り返し、絶え間ない変化が世界の実像である、と運命学では読み解く。
占いの結果、吉が出ても油断することなく、凶の場合は、じっと我慢してチャンス到来を待つことが肝要である。

2 古代中国の認識論
⑴ 陰陽論
陰陽論は、万物は陰と陽という二つの要素から成り立ち、陰と陽はある時は対立、ある時は融合して、循環、変化している、という認識をいう。
陰も陽も、対象を理解しやすくするための便宜上の区分で、実は両者は、永遠に一体化することなく、そして混沌として区別がつかない状態が宇宙の真実とするのがこの思想の特徴である。
宇宙の根源を表現した絵を太極図という。太極図では、白色で表された陽は上へ上へと、黒色部分の陰は下へ下へと回転しているのである。
日常のなかに吉と凶、裏と表など数多くの陰陽事例が潜んでいる。
陰陽の実例
形のあるもの~火と水、天と地、昼と夜、竜と虎、男と女、父と母、源氏と平氏
形のないもの~吉と凶、陰と陽、大と小、善と悪、イエスとノー、上と下等々

⑵ 五行説
五行説は、宇宙は、木、火、土、金(ごん)、水の五つの要素から成立しているという思想である。ヨーロッパでは、四元素(火、風、水、土)といった。

⑶ 陰陽五行説と十干(じっかん)
陰陽論と五行説はそれぞれ無関係に発達した思想であるが、二つの思想が結合し陰陽五行説と呼ばれるようになった。木、火、土、金、水の五行に陰陽を配置して合体させた陰陽五行説から、十干の概念が生まれ、六十干支として暦にも使用されるようになったのである。十干を訓読みで読むと陰と陽がはっきりと表れてくるのがわかる。
※「え」は兄(陽)を意味し、「と」は弟(陰)を指す。
ア 五行
木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)
イ 十干(訓読み)
甲(きのえ)・乙(きのと)、丙(ひのえ)・丁(ひのと)、戊(つちのえ)・己(つちのと)、庚(かのえ)・辛(かのと)、壬(みずのえ)・癸(みずのと)
※「え」は陽、「と」は陰である。

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