NPO法人九州易学開運学院

徒然の記

著書紹介

高木 彬光(たかぎ あきみつ)先生は、1920年生まれ、推理小説家として「白昼の死角」、「刺青殺人事件」という作品で知られている。
易や九星気学に造詣が深い同氏の著書から抜粋し易学学習の参考にしよう。

⑴ 占い人生論(発行:東洋書院)~占いの入門書として最適
「運命学は、決してメイファーズというあきらめの心境を教える学問ではない。人間に一倍の努力を要求し、ただその努力を、どういう方向に向けたら、最大の効率をあげられるかを教える学問なのである。」
「占いの名人にめぐり会えるかどうかには、その人の運が関係している。」
「ただそれほどの大名人なら、ほんとうに開運を求める相手に対しては、その本人が持っている力と運とを、ぎりぎりのところまでひき出し、それを最も効率的に発揮できるような方法を教えてくれるものなのだ。
占いというものは、ここまでくると、ただのあてものという行為からはなれて、進んで人生の幸福を獲得する道に直結して来る。」

⑵ 易の効用(発行:東洋書院)~易の意味を解いたプロ向きの解説
「人生の幸福は、情熱の中にある。これは、運命学の研究を続けること二十年にしてようやく私の到達できた信念である」
「この要素は、『勢い』を利用するという一言に尽きるのである」
「それでは、勢いというものは、どのようにして悟るべきだろうか?」
「『易経』という聖典は、人生の勢いを教えてくれる人間最高の智恵の結晶である」
「このような情熱と勢いの相互関係を、易経の中に求めて行ったときに、「出処進退」という言葉があらわれて来る。
出処という二字は出るか居るか、積極的に行動するか、黙って行動に出るのを見送り、静かに事態を見守るか、この二つの態度をいいあらわしたものである。」

⑶ 相性判断(発行:東洋書院)~相性についての詳細な考察
「いま述べたように九星という概念は、方位の感覚から発生したものですが、これに対して五行という概念は、古代中国人の素朴な自然観、宇宙観から発生したものだと言えるでしょう。」
「この相性を論じる場合には、九星には方位の感覚がなくなっています。その概念が発生したきっかけからは完全に離れ、一人の人間の運命を支配する宿命の星と考えら れるのです。言いかえるなら、すべての人間は、生まれた瞬間から、この九つの星のうち一つを背負って一生をすごしてゆく宿命にあるのだーと考えて下さい。」
「人間の手の指は左右に五本ずつ、合わせて十本です。これが現在の数を数える基本である十進法の基礎になっているということは、現代の数学者さえ一致して認めていることです。」
「古代の中国人にしても五、十という数にはひじょうに特殊な意味が含まれていると考えたのもとうぜんです。「五行」の考えはここから生まれたものと推定されます。」
「さて、この五行に対して古代の中国人は、次のような性格を与えました。」

・木(もく)~発生、成長とその作用
・火(か)~発展、拡大とその作用
・土(ど)~変化、変形、固定の作用
・金(ごん)~成熟、安定とその作用
・水(すい)~分解、浄化とその作用

⑷ 方位学入門(発行:東洋書院)~方位の意義
「“地の星”とか“方位の星”とかいう考え方は、古代から高度の文明を持っていた中国大陸の人々のあいだに、何千年もまえから、だれ言うとなく浸みわたっていた考え方でした。」
「天に方位の道しるべとなるような星があるように、地にも、地上を支配して方位を定める星があるという考えになって表れてきたのだとも言えるでしょう。」
「“地の星”、つまり“方位の星”が存在しているとすれば、それはとうぜん、東、西、南、北、北東、東南、南西、北西の八方に分布しているはずです。それに自分が現在立っている中央を加えて合わせて九つーむずかしい理屈をぬきにすれば中国の『九星』の概念がこうして誕生したものであることは、まずまちがいありません。」
「本命星の入っている方角は、『本命殺』と呼ばれ、家出人などの場合も、家 をとび出してから最初に向かう方向は、この方角が圧倒的に多いようです。」

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