NPO法人九州易学開運学院

徒然の記

占いはなぜ当たるのか~その1(フロイトの無意識理論より)

⑴ フロイトの無意識理論
占いはなぜ当たるのか、フロイトが確定した無意識理論を参考にすると、心理の世界は意識世界と無意識世界に分割でき、さらに意識世界は狭い意味の意識世界と前意識世界に分けることができる。前意識は思い出すことができる記憶のことなので、意識世界に戻ることが可能である。
無意識世界は、消された記憶である無意識の領域と本能の領域からなる。人間は、しばしば意味不明の行動を取る場合があるが、フロイトはその原因の一端を無意識のうちに眠っている、消された記憶にあると考え、心的障害治療のターゲットとしたのである。
医学者であるフロイト(1856年生まれ)の治療法は、無意識の領域に働きかけて、消された記憶を思い出させ、意識世界に呼び戻し、現実と対峙させ、認識・理解させることにより、心の傷を消滅させ、症状を改善させる手法である。
理性などは錯覚であり、人間も動物も本能だけで行動する存在であると考えた当時のヨーロッパとしては、画期的な思想であり、今でも無意識世界を意味づけたパイオニアの栄光は失われていない。

⑵ 占いと本能
本能には、欲望領域と予知能力を司る直観領域があるという仮説を立て、この二つは対立する概念である、ととらえる。
直観は、無意識世界にある本能の下部にこっそりかくれているため、日常生活では人間は直観を言語に変換できない。
占いの効用は、いきなり直観をひっぱりだして、行動の正しい指針を教示することであるが、金銭や名誉など欲望領域が強い場合は、的中しなかったり、解釈を間違え、誤った方向へ進むことを考えると、占いの最大の障害は、欲望であることがわかる。

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