御厨人窟(みくろど)は、高知県土佐市の国道55号沿線、室戸岬東側、最御﨑寺(ほつみさきじ)の麓に位置する二つの洞窟で、四国八十八ヶ所番外札所の一つです。
洞窟は、向って右側が現在は神明宮と呼ばれ、弘法大師ご祈祷の場、左側の洞窟が五所神社となり、弘法大師が生活された場所です。
五所神社鳥居の間からは遥か向こうに水平線があります。
水平線を見ていると、空と海、空海という法名の意義を実感としてとらえることができます。
今は、立派な道路がありますが、1200年前、弘法大師は、前人未到の難所を切り開きながら、命懸けでこの洞窟までたどり着き、難行(なんぎょう)に挑まれた、といいます。