高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

四国巡礼記シリーズ~同行二人(どうぎょうににん)

32番札所禅師峰寺(ぜんじぶじ)の境内に上がって見ると、太平洋の大パノラマが展開します。

右に桂浜、その向こうにかすんで見えるのが足摺岬、水平線がやさしく弧を描き、地球の丸さを実感できます。

同行二人(どうぎょうににん)は、一般的には弘法大師とともに歩く、という意味ですが、実は巡礼者は大自然に導かれながら巡拝しているのだ、と気づくと、新義真言宗の覚鑁上人(かくばんしょうにん、西暦11095~1144年)のお言葉を理解することができます。

「久しく修行して法験を得ずといえども、退心の心生ずべからず。」

意味は、
「長い間修行して何も得るところがなくても、修行をやめてはいけない。」

何しろ指導者が大自然なので、一筋縄でいくはずはなく、不退転の気持ちで、粘り強く、またあきらめることなく巡礼を続けなければなりません。

境内には、誰が置いたか、古い板に書かれた芭蕉の句碑があります。

~木枯らしに岩吹きとがる杉間かな

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禅師峰寺のホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/32zenjibuji/

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