⑴ 象(しょう)と爻(こう)の意味
聖人は、世界の道理を洞察(どうさつ)して、我々に理解できるように姿、形をつくり出した。眼に見えない道理をかたどったので、これを象(しょう)という。
聖人はまた世界の変動をみて、変化を観察し、一定の法則性を発見し、説明文を配置し、吉凶を判断した。事物の変化にならう、という意味で、これを爻(こう)という。
○書き下し文
聖人もって天下の賾(さく)を見ることありて、これをその形容に擬(なぞら)え、その物宜(ぶつぎ)に象(かたど)る。この故にこれを象(しょう)と謂(い)う。
聖人もって天下の動を見て、その会通(かいつう)を観(み)ることありて、もってその典礼を行い、辞(じ)を繋(か)けてもってその吉凶を断ず。この故にこれを爻(こう)と謂う。
※賾(さく)~入り組んで見分けがたい複雑なこと ※物宜(ぶつぎ)~物事の道理※会通~集まったり、分かれたりする変化 ※典礼~一定の法則、規範
⑵ 筮竹本数の根拠~筮竹はなぜ50本を使うのか?
天と地を数字で表すと、天一地二、天三地四、天五地六、天七地八、天九地十となり、天の数字は五つ、地の数字も五つである。この五つの数字は、2種類の組み合わせをつくる。
天数の合計25と地数の合計30を合わせた、天地の数は55である。この55こそはすべの変化を形成し、鬼神陰陽の作用を遂行するゆえんである。55からきりよく端数の5を引くと50である。筮竹は、50本であり、用いるのは、太極を除いた49本である。
※数字2種類の組み合わせ
天~1、3、5、7、9 合計25 地~2、4、6、8、10 合計30
○書き下し文
天一地二。天三地四。天五地六。天七地八。天九地十。天の数五、地の数五。五位相得(ごいあいえ)て各々(かくかく)合うことあり。天の数二十有五。地の数三十。およそ天地の数五十有五。これ変化を成して鬼神(きしん)を行うゆえんなり。
大衍(だいえん)の数五十、その用四十有九。
※大衍(だいえん)の数~大いに広がる数字→筮竹の本数のこと


