高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

自然観察力~「孫子」より

古代中国に完成した軍事思想の教本である「孫子」の自然観察力に驚嘆の思いがしています。
「孫子」の著者である孫武は、風や林、火など自然現象について次のように記述しています。
「故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。・・・これ軍争の法なり」(軍争篇)

意味は、
「そのゆえに、風のように敏速でなければならないし、林のように静まりかえり、火が燃えさかるように一気に侵略し、山のように動かず、陰のように実態を隠し、雷のようにいきなり動くのだ。・・・これが軍事行動の要諦である」

孫武は、風の特性は疾風であり、林は、シーンと静かなこと、火は、燃え広がって侵略すること、山は、動かないことこそがその個性である、と見抜きました。
いわれてみれば確かにその通りで、孫武は、今から約2,500年前、古代中国の人です。

花のたより~ヤマブキ

ヤマブキは、晩春を象徴する樹木の一つですが、あざやかな黄色の花をつけます。
花の色は、ヤマブキ色の由来ともなっています。
庭で栽培されることが多く、北海道から九州まで全国に分布しています。

 

 

 

 

陰陽五行説

陰陽論は、万物の実体は陰と陽から成り、陰と陽はある時は対立、ある時は融合しようとして、循環、変化している、という認識をいいます。
陰も陽も、対象を理解しやすくするための便宜上の区分で、実は両者は、混沌として区別がつかず一体で宇宙の根源とするのがこの思想の特徴です。と書くとややこしいのですが、八卦も四象も日常のなかに潜む陰陽も、いつしか太極へと収斂していく、と理解すれば間違いないでしょう。
陰陽論と五行説が結びついた思想を陰陽五行説といいます。
十干、十二支のうち、十干は、五行から派生した概念なので、十干を陽と陰で訓読みすると、「木火土金水」の五行が姿を現してきます。

きのえ(陽)・きのと(陰)→木
ひのえ(陽)・ひのと(陰)→火
つちのえ(陽)・つちのと(陰)→土
かのえ(陽)・かのと(陰)→金
みずのえ(陽)・みずのと(陰)→水

花のたより~ゼラニューム

ゼラニュームは、南アフリカ原産で、いろどり派手な南国風の多年草ですが、丈夫で育てやすく陽だまりさえあれば真冬でも開花します。
条件によって違ってきますが、花が咲く期間が長いのが特徴です。

 

 

周易とは

周易は、連山易や帰蔵易と対比するために使われる用語で、周の初期に完成した予言書である易経に根拠を持つ占いですが、易という文字は、とかげの形(日が頭部、勿が足と尾)に由来するという説があり、皮膚の色を変えるとかげにちなんで、易の字源は「変化」ということです。
ちなみに、王朝交代の理論である易姓革命は、「姓を易(か)え、命が革(あらた)まる」と読みますが、新たに天の命令が下されたので姓(王朝)が交代するのだ、という意味で、新王朝の正当化理論となっています。
易は、乾(けん)、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)という八つの要素により、人生を八つの局面に分けて、把握する思想でもありますが、万物の本質を変化であると見破った易経の認識論は、あと一歩進めると世界を現象とみる空の思想に近づくため、変幻自在であり強い説得力を持つのが特徴です。

花のたより~ツツジ

4月から5月に花が咲くツツジは、栽培が簡単なので生け垣としても利用されます。
1軒の家でも玄関と門が直列に並んだり、2軒の家の玄関や門が向き合うのは、対立相といって家相上の凶相ですが、改善策として目隠しのためツツジを植栽することもあります。
ツツジは、種類が多く全世界には800種から1,000種が分布しているとされています。
ツツジの花言葉は、節度や慎みです。

 

 

 

 

八卦の威力

八卦は、三つの陰陽でつくられており、陽は直線、陰は断線で表現します。
八卦を組み合わせて成立した六十四卦それぞれに、爻(こう)という名称の指針がついていますが、卦(か)と爻(こう)をあわせて、解釈し、方針を読み取っていきます。
易占いは人物像をはじめとして、どんなことでも対象になりますが、特に出処進退を決める場合に威力を発揮します。
占いの結果を解釈する際は、連想ゲームのように自由な連想が上達への近道でもあります。

花のたより~チューリップ

ユリ科の一つであるチューリップの最盛期は、毎年4月、花の色は赤をはじめとして、ピンク、白、黄、オレンジ、紫、青、緑、茶と様々な色がありますが、原産地は、トルコのアナトリア地方です。

チューリップといえば、チューリップバブルを思い出します。
西暦1630年台、オランダで世界最初の経済バブル事件であるチューリップ・バブルが起こりました。
これは、チューリップを投機の対象としたのが発端で、価格の乱高下、手形の乱発が続くなか、保証金だけで大きな商いができる先物取引がさかんに行われていました。

チュ―リップの花言葉は思いやり、だそうです。

 

 

 

筮竹はどうして50本なのか

50本の筮竹を使って易を立てますが、なぜ筮竹は50本なのか、という疑問に繋辞上伝は次のように答えています。

天の数は、奇数であり、陽であるので、
~1、3、5、7、9で計25
地の数は、偶数であり、陰であるので、
~2、4、6、8、10で計30
天の数25と地の数30を合計すると55
55から端数の5を引くと50

ただし、50本のうち、1本は太極として筮筒に収めるので、残りの49本をもって占う段取りとなります。

書き下し文は、次の通り
「天一地二。天三地四。天五地六。天七地八。天九地十。天の数五、地の数五。五位相得て各々合うことあり。天の数二十有五。地の数三十。およそ天地の数五十有五。これ変化を成して鬼神を行うゆえんなり。大衍の数五十、その用四十有九。」
※大衍(だいえん)の数~大いに広がる数字→筮竹の本数のこと

花のたより~夜桜

風に乗って花が舞い散る桜吹雪も見事ですが、桜の美しさが引き立つのは、夜のしじまが深くなる頃の、ライトアップされた夜桜でしょうか。
毎年のこととはいえ、幻想的な夜桜の荘厳美は、たとえようがない、という想いがしています。
桜の花言葉は「優美な女性」「精神の美」「淡泊」だそうです。

 

 

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