高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

家相学からみた世田谷事件 その2

1 2階~対冲のよじれ
2階では、大地を象徴する西南と明るさを意味する南の一部が欠け、加えて東北(鬼門)にトイレがあり、互いに向かい合った方角にマイナス部分があるのである。
これを「対冲のよじれ」といい、凶相と凶相が向き合った大凶相である。
※対冲は反対側のこと。

2 内部構造
この家屋の内部構造は2階部分に2階と中2階及び3階があり、1階と合わせると4層構造である。
中2階が一段高い段差となっており、その中2階の上に3階の屋根裏部屋がある、という複雑かつ奇妙なつくりである。
また人は大地に乗って暮らすべきであるのに、戸建て住宅にもかかわらず生活の拠点であるトイレ、風呂、台所という水まわりや居間、子供部屋がなぜか空中の2階にある。
家とは何か?という課題を考えさせる住宅である。

3 鬼門のトイレ
鬼門の方向にトイレを設置しているのは大凶である。
京都御所では魔が去る、という意味でわざわざ鬼門の塀に猿の置物を置いているほどである。

4 まとめ
宮澤邸から凶の要素を取り出すと、次のようになる。
ア この家は壁面で隣家と結合したシャム双生児のような造りである。
イ マイナスエネルギーを発生させる欠けだらけである。
ウ 屋根の形状がいびつでこのまま住み続けても脳疾患をおこす。
エ 対冲のよじれが重なった大凶の住宅である。
オ 外見は2階建てであるが、内部は4層構造という複雑、奇妙な内部構造となっている。
カ タブーの方位である丑寅の艮(鬼門)にトイレを設置している。

ブラ高野~あじさい宛

筥崎宮のアジサイ苑は、平成3年に本殿裏に作られた園庭である。
6月になると、社殿を借景として色とりどりのあじさいの花が競いあって咲き乱れる。
1700坪の敷地に100品種、3500株のあじさいが織りなす美しい花景色は訪れた人の心をなごませている。

○入 苑 料  300円
○開苑時間  9:30~17:00(最終入場16:30)
○開苑期間  6月1日~30日

色鮮やかなアジサイ

 

 

家相学からみた世田谷事件 その1

1 概要
2000年12月に東京都世田谷区の一家4人が殺害されたが、犯人は逮捕されず今に至るまで未解決である。
犯人がすぐに逃げず現場に10時間程度とどまって、仮眠したことやパソコンを起動したりアイスクリームを食べたり、その特異性が指摘されている。
この事件について家相学的意味は、次の通りである。

2 家のつくり
⑴ 宮澤夫人の母が住む隣家とくっついている壁面
この家は、被害者宅が隣家と背後の壁面でつながっているという構造である。
背中と背中がくっついて生まれたシャム双生児のような住宅である。
二軒の家が壁面をひっつけて建っているのであるが、建築費を安くすることができるにしても、二戸一(にこいち)という名称の一昔前の公営住宅のように、一つの家屋を一つの世帯が使用するという家相のセオリーを無視した住宅である。

⑵ 1階シャッターの向う
1階シャッターの向うは、車庫になっているが、これは何もない空洞(くうどう)を意味している。
したがって、車庫の部分は、西北と西の欠けとみる。
西北の欠けは一家の主人への禍(わざわい)を暗示し、また喜びや楽しみを意味する西が欠けると、殺傷、切る、ケガ等の意味合いが生じる。

⑶ 2階が張り出している玄関口
1階の玄関前に立つと真上に張り出した2階の裏が見えるが、その不安定さがこの家から受ける不安感の要因の一つである。この場所は、東南と南の一部が欠けた状態である。
東南が欠けると、信用を無くしたり、不誠実な部下ばかりになる。
陰と陽が交代する南が欠けると、人の入れ替わりが激しく落ち着けない。

⑷ ややこしい屋根の形状
この住宅は、切妻屋根と三方流れ屋根の二つを組み合わせているが、屋根はすっきりと単純な形でないと、住む人に脳疾患などの悪影響が出ることがある。

 

ブラ高野~菩提樹

日本各地の寺院で見かけることが多い菩提樹は、高さ20m、直径50cm以上にもなる美しい落葉高木で、中国原産、中国南部と朝鮮半島に分布しているが、もとは臨済宗の開祖である栄西(ようさい)が中国の天台山から12世紀に持ち帰ったと伝えられている。
同じ菩提樹でも釈迦が悟りを開いたといわれる菩提樹は、インド原産種であり、中国原産種とは似て非なるものである。
ただ葉の形が似ていること、また寒さに強いことから、中国原産種が日本に広がったという。

E寺院の菩提樹(福岡市東区)

 

易経の三大思想 その3 平和

1 平和志向の思想
⑴ 概要
戦乱の中国大陸で生まれた易経は、戦禍を嫌った平和志向が強い教えである。
その根拠は以下の条文である。

ア 澤天夬
戎(じゅう)に即(つ)くに利ろしからず。
・解釈~武力をもちいるのはよろしくない。

イ 地天泰の上爻
師(いくさ)を用うるなかれ
・解釈~いたずらに軍を動かして力で抑えようとしてはいけない。

ウ 離為火の上爻
王もって出征す。嘉(よ)きことありて首(かしら)を折(くじ)く。獲(う)るものその醜(たぐい)に匪(あら)ざれば、咎なし
・解釈~王が兵を率いて出征する。戦いに勝利し、相手の大将を誅殺する。しかし、捕虜を殺さず寛大に処置すれば、咎めはない。

エ 地雷復の上爻
もって師(し)を行(や)れば、終(つい)に大敗あり、その国君に及ぶ。凶なり。十年に至るまで征するあたわず。
・解釈~軍を出せば、大敗を喫し、災いは君主自身にまで及ぶ。十年を経ても雪辱はかなうまい。

オ 地水師の三爻
師あるいは尸を興す。凶なり。
・解釈~出陣すれば、大敗して死屍を車に積んで帰還する破目に陥るかもしれない。凶

カ 地水師の四爻
師(し)左(しりぞ)き次(やど)る。
・解釈~進み難きを知って退く。この兵法の常道を守れば咎めを免れる。

キ 地山謙の上爻
もって師(いくさ)を行(や)り邑国(ゆうこく)を征するに利ろし。
・解釈~兵を動かしとしても、ただ自分の領地内を平定するにとどめるがよい。

ブラ高野~親不孝通り

親不孝通りという名称は、通りの北に水城学園、九州英数学舘という予備校があり、大学浪人のたまり場としてつけられた通称で、天神万町通りという正式名称よりも親しまれてきた。
1990年代初頭のバブル崩壊までは全国から若者たちが集まる繁華街として賑わったが、その後は人通りが少なくなるとともに治安も悪化し、2000年に「親富孝通り」と改称された。
しかし、街の治安は回復したものの賑わいは取り戻せないことから、地元商店街から愛着のある「親不孝通り」への名称復活運動がおこり、2017年に元来の「親不孝通り」という通称に戻された。
かつての夢を売るにぎやかさはないが、今では飲食店や喫茶店、コンビニが少しづつ増えている。

親不孝通り

易経の三大思想 その2 安定

1 安定の思想
⑴ 概要
安定の思想については、天地否と地天泰という二つの大成卦で説明可能である。
天が上にあり、地が下になるというノーマルな形の天地の卦が否定を意味し、逆に地が上にあり天が下になる、という地天の卦が安泰を意味するのはなぜか?
天地否は柔である地の上に、剛である天が乗り、地は今にも押しつぶされそうで不安定感を表し、地天泰は、剛である天の上に、柔である地が乗っているためバランスがとれ平穏である、とみるのである。これは易経独特のバランス感覚である。

⑵ 地天泰
泰は、小往き大来(きた)る。吉にして亨(とお)る。
・解釈~地天泰は、つまらない小人が去っていき、賢者が近寄ってくる。吉にして通る.

地天の卦は、上に断線の軽い柔が乗り、下では直線で重い剛が支えるので、バランスがとれているとみるのである。
あるいは地は下へ下り、天は上へ上るので天地陰陽が融合し安定するともいう。
三国志という戦記に描かれているばかりではなく、中国共産党一党支配の現代でも、文化大革命という美称のもとで、1,000万人単位の大虐殺があったように、絶え間ない戦乱の大陸である中国で生まれた易経の理想は、安定した平和な社会の実現である。
※泰は、おおきい、やすらか、という意味で、安泰、泰然、

⑶ 天地否
否は、之(こ)れ人に匪(あら)ず。君子の貞に利ろしからず。大往き小来る。
・解釈~まともに人のとるべき道が行われない。君子であっても正しいことが通用しない。見識ある立派な人は去っていき、つまらない小人(しょうじん)がやってくるからだ
否の熟語は否定、否認、拒否がある。
算木の形をみると、上に直線で重い剛があり、下が断線で軽い柔となっている。剛が柔を押しつぶすという将来の危機を告げているのである。
あるいは乾(天)は上へ上り、坤(地)は下へ下るので、天地分裂を表す。

※戦時捕虜虐殺の事例
長平の戦い(BC260年 )~秦が趙の捕虜20万人を虐殺した。
鉅鹿(きょろく)の戦い(BC207年)~楚が秦の捕虜20万人を虐殺した。

ブラ高野~ウナギ塚

ウナギ塚は、河口に仕掛けられたウナギ捕獲の罠である。
ウナギは海でも川でも生息できるが、海水と真水が混じる汽水域で体を慣らす習性を利用するのである。
ウナギ塚漁は、あらかじめ満潮時に20cm程度の石で塚を造り、干潮時に塚に入り込んだウナギをウナギばさみで捕獲するという珍しい漁である。

室見川のウナギ塚

易経の三大思想 その1 変化と循環

1 概説
易経を特徴づけているのは変化と循環、安定及び平和志向の三つの思想である。

2 変化と循環の思想
⑴ 概要
陰陽消長十二卦及び水火既済と火水未済の卦で表現されている変化と循環の思想は次の通りである。

⑵ 陰陽消長十二卦
いのち(命)は、発生、成熟、死滅、再生の営みを繰り返すが、これを象徴したのが易経六十四卦のうち下記の陰陽消長十二卦である。
易経は、天地の法則は陰と陽の絶え間ない循環と変化である、と考えているのである。
冬が去ると、春になる。陽気が増大し夏になると、次は秋が来て、また寒い冬になる。
自然の動きは、陰陽消長十二卦で説明するように地球上のルールなのである。

陰陽消長十二卦の流れ
坤為地(大地)➡地雷復(復活)➡地澤臨(希望)➡地天泰(安泰)➡ 雷天大壮(加速)➡澤天夬(決断)➡乾為天(栄華)➡天風姤(出会い)➡天山遯(引退)➡天地否(否定)➡風地観(観察)➡山地剝(崩壊)➡坤為地(大地)へ戻る

⑶ 大成卦のうち水火既済と火水未済
ア 水火既済
既済は、亨(とお)ること小なり。貞(ただ)しきに利ろし。初めは吉にして終りは乱る。
・解釈~既済は、小事は通る。ただしければよい。初めは吉で終わりは乱れる。

水火既済は、完成という意味である。初爻から上爻まで陰陽が交互に並び理想の形になっている。
終りは乱る、と書いているが、この意味は、完成したものが永続することはなく、やがて消滅し再生と循環を繰り返すことを暗示しているのである。
水火既済が易経の最後である64番目ではなく63番目にあるのは、これで終わったわけではない、宇宙は永遠に循環を続ける、という易経からのメッセージを形にして示しているのである。

イ 火水未済
未濟は、亨る。小狐汔(ほと)んど済(わた)らんとして、その尾を濡らす。利ろしき攸(ところ)なし。
・解釈~未濟は、通る。子狐が川を渡って尻尾を濡らす。いいことはない。

火水未済(びせい)は、未完成という意味である。
完成を意味する水火既済で全巻を終わらず、いまだ成らずという火水未済をあえて最後の64番目に置いて万物流転の様相を表したのは、易経作者の英知である。

ブラ高野~さざれ石

さざれ石は、本来小さな石の意味であるが、長い年月をかけて小石の破片が集まって、その隙間を炭酸カルシウムや水酸化鉄が入り込み、一つの大きな岩の塊に変化したものである。
これを石灰岩の一種である石灰質角れき岩という。
「君が代」では、この岩を指して「さざれ石の巌(いわお)となりて」、と永遠の象徴としてうたっているのである。

さざれ石(島根県松江市)

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