高野白山の九州易占塾

徒然の記

四国巡礼記シリーズ~満月の神秘性

高知県土佐市の先端にある国民宿舎土佐が今夜の宿です。

敷地の中に飼われているイノシシは、ちゃんと首輪もつけて、まるで飼い犬のようですが、近づいても大人しく、カメラを向けると嫌がってそっぽを向くところをみると、ずいぶん人慣れしているようです。

手のひらの凹凸にル―ナ(月の丘)といって、その人の神秘性向や創造力を表す部分がありますが、ここの露天風呂からみる満月には、独特の強烈な神秘性があります。

満月を見ていると、「南国土佐を後にして」という昔の流行歌を思い出します。

南国土佐を後にして(唄~ペギー葉山)

「月の浜辺で 焚火を囲み

しばし娯楽の 一時(ひととき)を

わたしも自慢の 声張り上げて

歌うよ土佐の よさこい節を」

お先達の説明では、「よさ」の「よ」は、夜の意味だそうで、そうすると「よさこい」は、夜になって来い、ということになるのでしょうか。

これをもちまして、四国巡礼記シリーズ第Ⅰ部を終了し、新年度からブラ高野シリーズを再開します。

国民宿舎土佐の公式ホームページです。
http://www1.ocn.ne.jp/~kcztosa/

 

 

 

鉄器の意味

中国史を読んでいると、春秋戦国時代の大国である楚、燕、斉、趙、韓、魏の六国が滅亡したのは、BC230年からBC221の間で、将棋倒しのようにあっけなく滅亡したという印象を受けます。

秦に対抗するための六国連合である合従策や刺客荊軻のエピソードなど面白い話があるものの、なぜ550年間も続いた春秋戦国時代がわずか9年間で六国が滅び、終了したのか、歴史書は沈黙しています。

秦という統一政権が勃興した原因は、鉄器の普及に関係するのではないか、とみています。

鉄器は、農業生産力を上げ、豊かな生活と人口増と冨をもたらし、当然軍事力も増大します。

鉄製品は、BC16世紀頃にアナトリア半島のヒッタイト帝国で初めて製造されましたが、BC12世紀、ヒッタイト帝国の滅亡とともに鉄は、燃料となる森林を求めてアジア大陸を西進していきます。

中国大陸の一番奥、西方に領土があった秦は、優れた統治形態である中央集権制度や法治主義、また遠交近攻策という戦略の採用とあいまって、鉄製造法の流入と鉄器の活用により、戦国七雄のなかでずば抜けた国力を持ち、青銅器しか知らない黄河流域の六国を滅ぼすことができた、と考えると、春秋戦国時代の終焉は、鉄器文明が青銅器文明を駆逐した証しである、と思っています。

世界は、いまだに鉄器時代が続いています。

四国巡礼記シリーズ~戒壇めぐり

山の中腹にある35番札所清滝寺(きよたきじ)へ行くには、バスからタクシーに分乗して、曲がりくねった細い山道を上がって行きます。

境内に入ると、薬師如来立像があり、その台座の中が戒壇めぐりの場所となっています。

戒壇めぐりの距離は短いのですが、闇の深さが半端ではなく、真の暗闇と言っていいほどで、日常生活ではまず味わうことのない暗さでしょう。

暗闇の怖さを経験しないまま、一生を終えるのが普通ですが、ここの戒壇めぐりを体験すると、星や月そしてロウソクのわずかな光が持つありがたさと暖かを実感できます。

清滝寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/35kiyotakiji/

擲銭法の実例

九州易占塾では、筮竹やサイコロのほか、中国春秋戦国時代の鬼谷子が始めたと言われる擲銭法の実習があります。

擲銭法はコインを使って占う方法で、数種類がありますが、一番簡単にできるのは10円玉5枚と100円玉5枚合計6枚のコインを手の中で振って放ります。

そして無作為に1枚ずつ下から並べ、日本国の刻印がある面を表として、表を陽、裏を陰、100円玉の位置を爻とします。

ご相談事例から実際に占ってみましょう。

テーマは、○○の新規事業は順調に進展するか。

結果は以下のようになりました。

10円玉   表  ⇒  陽

100円玉  裏  ⇒  陰

10円玉   表  ⇒  陽

10円玉   裏  ⇒  陰

10円玉   裏  ⇒  陰

10円玉   裏  ⇒  陰

上段三つは、離(火)であり、下段三つは、坤(地)を表し、あわせて火地晋という卦が出ました。

100円玉の位置が下から5番目にあるので、これは五爻となります。

火地晋は、
卦辞~晋。康侯用いて馬を賜うこと蕃庶。晝日三たび接す。

意味は、
「国の平和維持に功績があった諸侯が天子から称賛を受け多くの馬を下賜され、一日のうち三回も接見を許される。」

五爻は、
爻辞~悔い亡ぶ。失得恤うる勿れ。往けば吉。利しからざる无し。

意味は、
「悔いはない。成功や失敗を気にすることはない。進んでことを行えば吉。何につけても万事順調である。」

したがって、結論は、○○の新規事業は順調に進展する、となります。

火地晋の五爻
火地晋の五爻

四国巡礼記シリーズ~同行二人(どうぎょうににん)

32番札所禅師峰寺(ぜんじぶじ)の境内に上がって見ると、太平洋の大パノラマが展開します。

右に桂浜、その向こうにかすんで見えるのが足摺岬、水平線がやさしく弧を描き、地球の丸さを実感できます。

同行二人(どうぎょうににん)は、一般的には弘法大師とともに歩く、という意味ですが、実は巡礼者は大自然に導かれながら巡拝しているのだ、と気づくと、新義真言宗の覚鑁上人(かくばんしょうにん、西暦11095~1144年)のお言葉を理解することができます。

「久しく修行して法験を得ずといえども、退心の心生ずべからず。」

意味は、
「長い間修行して何も得るところがなくても、修行をやめてはいけない。」

何しろ指導者が大自然なので、一筋縄でいくはずはなく、不退転の気持ちで、粘り強く、またあきらめることなく巡礼を続けなければなりません。

境内には、誰が置いたか、古い板に書かれた芭蕉の句碑があります。

~木枯らしに岩吹きとがる杉間かな

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禅師峰寺のホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/32zenjibuji/

官位と官職

歴史小説を読むと、登場人物に官位と官職がついているため混乱することがあります。

官位と官職の違いは、官位は、人間の身分、官職は、仕事上のポストを表します。

その昔、源平合戦のさきがけとなった源三位頼政(げんさんみよりまさ)という源氏の一族がいましたが、この人は身分としては武家でありながら高位の三位(さんみ)だったことがわかります。

臨時の官職である征夷大将軍は、当初は大納言クラスで、正三位相当職でした。

朝廷の官職を現代風ポストに引きなおすと、概ね以下のようになります。

忠臣蔵で有名な浅野長矩~内匠頭(たくみのかみ)→用度部長

肥後の加藤清正~主計頭(かずえのかみ)→税務部長

彦根の井伊直弼~掃部頭(かもんのかみ)→環境保全部長

近江の石田三成~治部少輔(じぶのしょうゆう)→総務部長

長州の毛利隆元~大膳大夫(だいぜんだいぶ)→料理長

佐倉の土井利勝~大炊頭(おおいのかみ)→配膳部長

官位としては正五位上から従五位下に相当しますが、大名であっても公家に比較して官位、官職が低かったことがわかります。

何やら仰々しい官職名も実は朝廷における業務を示すだけでどうということはなく、これらを頭に入れておくと歴史小説が読みやすくなります。

四国巡礼記シリーズ~三匹の猿

土佐室戸岬の先端にある24番札所最御﨑寺は、さいみさきじ、ではなく、ほつみさきじ、と読みます。

左横を歩く巡礼者の金剛杖に不可解な、というより信じられないような奇怪な現象を目撃しました。

思うことはあるものの、見ざる、聞かざる、言わざるの三匹の猿をお供にして粛々と旅を続けなければなりません。

境内には、昔、土地のひとが芋を洗っているところに弘法大師が通りがかり、その芋を乞うたところ「これは食えない芋だ」といってさしあげず、それ以来ほんとうに食べられなくなったという大師伝説を持つ、くわずいもの畑や小石で打てばカーンという空響きがする鐘石があります。

くわずいもの伝説は、喜捨の勧め、ケチへの戒めです。

番外札所鯖大師の言い伝えも喜捨の大切さを暗示しています。

くわずいも看板

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最御﨑寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/24hotsumisakiji/

 

受講生募集

九州易占塾では、平成26年度の受講生を募集しています。

総合占術は、1回2時間、月3回、期間は1年間です。

入会金3万円、月会費1万円です。

教科は、易学、タロット、手相、九星気学が中心になります。

ほかに教科ごとの短期終了コースもあります。

福岡市及び近郊にお住まいで通学できる方が対象です。

四国巡礼記シリーズ~御厨人窟(みくろど)

御厨人窟(みくろど)は、高知県土佐市の国道55号沿線、室戸岬東側、最御﨑寺(ほつみさきじ)の麓に位置する二つの洞窟で、四国八十八ヶ所番外札所の一つです。

洞窟は、向って右側が現在は神明宮と呼ばれ、弘法大師ご祈祷の場、左側の洞窟が五所神社となり、弘法大師が生活された場所です。

五所神社鳥居の間からは遥か向こうに水平線があります。

水平線を見ていると、空と海、空海という法名の意義を実感としてとらえることができます。

今は、立派な道路がありますが、1200年前、弘法大師は、前人未到の難所を切り開きながら、命懸けでこの洞窟までたどり着き、難行(なんぎょう)に挑まれた、といいます。

法性の室戸といえど我住めば有為の波風たたぬ日ぞなき
みくろど

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