木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)という五つの自然要素を五行といいます。
それぞれの特徴としては、
木~発生と成長
火~発展と拡大
土~停滞と変化
金~成熟と安定
水~分解と浄化
このうち、土だけは、停滞の要素と変化の作用が同時に起こり、状況としては全く固まって動くはずはないのに、別の所で何らかの変化を起こそうとする働きが出てきます。
土の作用と書いて土用といい、その習慣を調べると、陰暦で生活していた人々は、相反する陰と陽が同時に起こる土の怖さを意識していたことがわかります。
土用の期間は、春夏秋冬という四季の直前18日間を指し、季節の変わり目、注意喚起の時です。
土用を乗り切ってようやく新しい季節を迎えることができる、と昔の人は考えたようです。
ちなみに平成29年の土用の入りと明けは、次のようになっています。
1月17日~冬の土用入り、2月3日~冬の土用明け
4月17日~春の土用入り、5月4日~春の土用明け
7月19日~夏の土用入り、8月6日~夏の土用明け
10月20日~秋の土用入り、11月6日~秋の土用明け