高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

暦の見方 その6 十二直(中段)

十二直は、北極星を中心に北斗七星の取っ手部分が回転して円軌道を描くので、これを十二区分し、十二支の方位と結び付け名付けした上で吉凶判断に活用したものである。
十二直の直は当たる、という意味があるものの、吉凶の根拠は不明である。
十二直は、暦の中段に書かれているため、単に中段と呼ぶこともある。
詳細は次の通りである。

建(たつ)~万物を建て生じる日 よろず大吉の日。蔵開きは凶
除(のぞく)~障害を取り除く日 井戸掘り・治療開始・祭祀などは吉。結婚は凶
満(みつ)~全てが満たされる日 移転・結婚などは吉。服薬は凶
平(たいら)~物事が平らかになる日 旅行・結婚・道路修理などは吉。種まきは凶
定(さだん)~善悪が定まる日 開店・結婚・移転・種まきは吉。旅行・訴訟は凶
執(とる)~執り行う日 祭祀・祝い事・造作・種まきは吉。金銭出納は凶
破(やぶる)~物事を突破する日 訴訟・出陣・漁猟・服薬は吉。祝い事・契約は凶
危(あやぶ)~物事を危惧する日 万事控えめであれば吉
成(なる)~物事が成就する日 建築・開店は吉。訴訟・談判は凶
納(おさん)~物事を納め入れる日 収穫・商品購入は吉。結婚・見合いは凶
開(ひらく)~開き通じる日 建築・移転・結婚等は吉。葬式は凶
閉(とづ)~閉じ込める日 金銭出納・建墓は吉。棟上げ・結婚・開店は凶
ちなみに令和3年12月の十二直は以下の通りである。

12月 5日~建(たつ)
12月 6日~除(のぞく)
12月 7日~除(のぞく)
12月 8日~満(みつ)
12月 9日~平(たいら)
12月10日~定(さだん)
12月11日~執(とる)
12月12日~破(やぶる)
12月13日~危(あやぶ)
12月14日~成(なる)
12月15日~納(おさん)
12月16日~開(ひらく)
12月17日~閉(とづ)

 

 

ブラ高野~上野海運ビル

北九州市若松区の南海岸通りに建つ上野海運ビルは、旧三菱合資会社若松支店として1913年(大正2年9月)に建設された。
100年以上も生き抜いてきたこのビルは、頑丈で2012年9月に国の有形文化財建造物として登録された。
ビルの外見は古びているが、この周辺には映画「花と龍」の世界に入り込んだような港町のロマンーゴンゾーと呼ばれた冲中仕が闊歩(かっぽ)しているような気配が漂っている。
建物の中も無料見学ができる。

上野海運ビル

暦の見方 その5 二十四節気及び雑節

1 二十四節気(にじゅうしせっき)
太陽の軌跡である黄道の1年分を24等分し季節情報を知らせる名称であり、立春をはじめとした、24種類の季節を表現する詞(ことば)である。詳細は次の通りである。
二十四節気(にじゅうしせっき)一覧表

一月
・立春(りっしゅん)~暦の上では春 2月4日頃
・雨水(うすい)~雪が雨に変わり、氷も解(と)ける 2月18日頃
二月
・啓蟄(けいちつ)~冬ごもりの虫たち目覚める 3月5日頃
・春分(しゅんぶん)~昼夜等しき長さ 3月20日頃
三月
・清明(せいめい)~百花咲き、空明し 4月4日頃
・穀雨(こくう)~春の雨、穀物を育(はぐく)む 4月20日頃
四月
・立夏(りっか)~薫風そよぎ、夏はじまる 5月5日頃
・小満(しょうまん)~いのちの力、天地に満ちる 5月21日頃
五月
・芒種(ぼうしゅ)~穂の出る穀物の種を蒔く 6月5日頃
・夏至(げし)~1年で一番昼が長い  6月21日頃
六月
・小暑(しょうしょ)~夏の始め 7月7日頃
・大暑(たいしょ)~1年で最も暑い頃 7月23日頃
七月
・立秋(りっしゅう)~秋の気配立つ 8月7日頃
・処暑(しょしょ)~暑さおさまる 8月23日頃
八月
・白露(はくろ)~野草に露がつく 9月7日頃
・秋分(しゅうぶん)~昼夜等しき長さ 9月23日頃
九月
・寒露(かんろ)~野草に冷たい露 10月8日頃
・霜降(そうこう)~初霜が降りる 10月23日頃
十月
・立冬(りっとう~冬の気配立つ 11月7日頃
・小雪(しょうせつ)~うっすら雪化粧 11月22日頃
十一月
・大雪(だいせつ)~真っ白な雪、空も地も覆う 12月7日頃
・冬至(とうじ)~最も日が短い、冬のさなか 12月22日頃
十二月
・小寒(しょうかん)~寒の入り、空気冷たく 1月5日頃
・大寒(だいかん)~1年で一番寒い  1月20日頃

2 雑節(ざっせつ)
黄河流域で生まれた、直輸入の二十四節気を補助する意味で、日本列島の風土、生活習慣を表す特徴を暦に記入すると、格段に使い勝手が良くなり、梅雨入りを知らせる入梅や嵐の到来を告げる二百十日などがある。これらの名称を雑節といい、日本独自の暦日である。
詳細は次の通りである。
雑節一覧表

・節分(せつぶん)~立春の前日、季節を分ける日 2月3日頃
・彼岸(ひがん)~先祖へ感謝する日 9月23日頃
・社日(しゃにち)~産土神へ感謝する日 3月22日頃・9月18日頃
・八十八夜(はちじゅうはちや)~立春から数えて88日目、遅霜に注意 5月2日頃
・入梅(にゅうばい)~梅雨入り 6月11日頃
・半夏生(はんげしょう)~梅雨明け、半夏という毒草が生える時期 7月2日頃
・土用(どよう)~季節の変わり目を目前に体調管理をする期間 立春、立夏、立秋、立冬の前日までそれぞれ18日間、
・二百十日(にひゃくとうか)~立春から数えて210日目、台風への備え 9月1日頃
・二百二十日(にひゃくはつか)~立春から数えて220日目、台風への備え 9月11日頃

ブラ高野~祖原古戦場跡

1274年10月、元と高麗の連合軍は、博多湾岸の今津浜、百道浜に上陸し、祖原、鳥飼、赤坂一帯は鎌倉武士団との戦場となった。
九州の御家人を指揮した少弐景資(しょうに かげすけ)や肥後菊池の豪族菊池武房(きくち たけふさ)、蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)で有名な竹崎季長らが戦いに参加した。

この時、激戦場のひとつとなったのが元と高麗の連合軍が陣をしき、福岡市早良区百道浜の後背地である麁原山(そはらやま、標高33m)である。
現在は、公園として整備され清掃も行き届いているものの、360度周辺を見渡すことができる丘の頂(いただき)に立つと、古戦場独特の、うら寂しいような荒涼とした風景が広がって見えるだけである。

暦の見方 その4 月の見え方

1 上弦の月と下弦の月の違い
新月の夜と満月の夜の中間の日に出る月を上弦、満月の夜と新月の夜の中間の日に出る月を下弦の月という。
令和3年9月~10月では次のようになる。

9月7日   新月~月が見えない
9月14日  上弦の月~半分だけ見える
9月21日  満月~月が全部見える
9月29日  下弦の月~半分だけ見える
10月6日  新月~月が見えない

2 新月と満月の違い
⑴ 新月は、月が太陽光の陰になって全く見えない。
太陽(光)   月     地球
〇→    ●     〇

⑵ 満月は、太陽光を全面に浴びて月全体が見える。
太陽(光)   地球   月
〇→    〇     ●

ブラ高野~瀬戸大橋(せとおおはし)

瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ合計10の橋の総称である。
3ルートある本州四国連絡橋のうち児島・坂出ルートにあり、橋の大部分は香川県に属する。
この橋は、1988年(昭和63年)に全線開通したが、四国と本州を初めて道路、鉄道で結んだ記念すべき橋であり、また鉄道道路併用橋としても世界最長で、2015年のギネス世界記録にも認定されている。
2017年には日本の20世紀遺産にも選定された。

瀬戸大橋構造物

暦の見方 その3~土用

1 意味
四季の直前は、大気変化の兆候がでるといわれ、季節の変わり目に体調を整える準備期間であり、これを土用という。土用の期間は通常は18日間である。
土用が明けると春、夏、秋、冬という新しい四季が始まる。
年に4回ある土用は、冬の土用は春に向けて、春の土用は夏に向けて、夏の土用は秋に向けて、秋の土用は冬に向けて体力、抵抗力をつけるための時間でもある。
医療が今ほど発達していなかった時代に発見した、先人たちの知恵である。

2 期間
令和3年の土用は次の通りである。
・秋の土用~10月20日から11月6日まで
・冬の土用~1月17日から2月2日まで
・夏の土用~7月19日から8月6日まで
・春の土用~4月17日から5月4日まで

ブラ高野~若松南海岸通り

若松南海岸通り(北九州市若松区)は、洞海湾に面して若戸大橋すぐ下の湾岸沿い、歩きやすいので散歩する人もちらほら見かける。
ここは大正期の建物も残り、時には映画の撮影にも使われる撮影スポットとしても有名であるが、恵比須神社、若戸大橋、上野ビルや旧古河鉱業若松ビル、石炭会館、ごんぞう小屋など古くて懐かしい建築物が点在している。
かつての神戸や横浜のメリケン波止場を思い起こさせるほど詩情豊かな空間である。

若松南海岸通り

暦の見方 その2~お盆の種類、時期

お盆の種類は、旧盆、7月盆、8月盆の3種類である。
旧盆は、旧暦により明治4年まで設定していたお盆である。
旧盆の7月15日は新暦になると毎年8月下旬から9月上旬を移動する。
令和3年の旧盆は、8月22日である。
7月盆は、旧盆の日付けを変更せずに新暦でも7月15日としたものの、農繁期に重なるので、使い勝手が良くない。
7月盆を単に1箇月ずらしたのがなじみのある、月遅れの8月盆である。

・旧盆  旧暦の7月15日
新暦では毎年8月下旬~9月上旬となる。毎年ずれるのでわかりにくい。

・7月盆 新暦の7月15日
農繁期に重なる。

・8月盆  新暦の8月15日

ブラ高野~庚申(こうしん)塚

庚申(こうしん、かのえさる)は、六十干支の一つで、57番目である。したがって、60日のうち1日は庚申となる。
庚申信仰は、中国伝来の道教をもとに、密教・神道・修験道が混淆(こんこう)し、地元の寄合い制度に組み込まれた土俗習俗である。
庚申の夜は、三尸虫(さんしちゅう)という虫が、眠っている間に天帝という神様に悪事を報告しないよう眠らず徹夜して過ごしていた。
これを庚申待(こうしんまち)という。庚申待を記念した庚申塚が日本各地に建てられている。
地域によっては庚申待は数百年間続いたが、大正年間まで各地で行われていたことを考えると、日本文化の重層的な陰影の濃さを垣間見ることができる。

庚申塚(福岡市西区徳永公園)

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