NPO法人九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~鴎外橋

北九州市の小倉を南北に流れる紫川下流に長さ90mの鴎外橋が架かっています。
場所は、小倉井筒屋の真裏、鴎外橋は、森鴎外の小倉在住3年間を記念して名付けられました。
この橋ができて魚町筋と小倉城の動線がつながり、歩きやすくなっています。

表示板
鷗外橋看板

鴎外橋
鷗外橋

宇宙の様相

1 反物質の消滅
宇宙を理解するには、物質と反物質という二つの概念への認識が欠かせません。
原子を占有するエネルギーである電子がマイナス電荷を持っている状態を物質といい、電子がプラス電荷に帯電している場合を反物質と呼びます。
反物質は、宇宙創生時に発生したものの、物質と衝突した瞬間に消滅したといわれています。
宇宙は、陰陽で言えば、陽が欠けています。
反物質が宇宙に存在していない状態を「CP対称性の破れ」といいます。
対称性の内容であるCは、陰は陽の機能を持ち、陽は陰の役割を果たすことができるという相互変換性、Pは、陰は陽の姿を映し、陽は陰の姿を写すという相互鏡面性を指します。

2 因果律の不存在
日常生活は、入力(原因)があって特定状態が出現しそのあと出力(結果)になるという連続展開によって成り立っているのは間違いありません。
ところが、素粒子をみると、入力がなく出力しかないということがわかっています。
なぜ原因がないのに結果だけがあるのか誰にもわりませんが、確実にいえるのは素粒子は、偶然性だけを頼りに存在し、因果律の支配を受けていないということです。
なぜだかわからないが、ただそうなっているだけ、結果しか見当たらない非対称の状態を「対称性の自発的破れ」といいます。
1960年、南部陽一郎氏は、素粒子論に対称性の自発的破れという概念を導入し、重さが0に近い素粒子がなぜフラフラ動き出さないのか、動かないことこそ対称性の自発的破れがある証拠であり、宇宙のルールである、と見破りました。
上もなければ下もない、西もなければ東もない、悪もなければ善もないという非対称のアナーキーな世界を宇宙と呼びます。

3 宇宙の様相
CP対称性の破れと対称性の自発的破れという二つの理論から宇宙の姿を想像できます。
宇宙には、愛もなければ希望もなく、悲しみもなければ苦痛もない、ないない尽くし、その存在になんの意味もない、無機質の荒涼とした空間が続いています。
因果律の適用を受けず、対称性もないところに生命性があろうはずがありません。
爆発と集積を繰り返すだけの宇宙と交信するなどという妄想には、できの悪いSF小説を読んだあとのような後味の悪さが残ります。
宇宙を語るには、相対性理論や量子力学、素粒子論はもとよりその誕生の瞬間から消滅の未来に至るまで学ぶ必要がありそうです。

ブラ高野~せせらぎかっぱ

唐人町(福岡市中央区)に棲んでいたというせせらぎかっぱは、酒好きでいたずら者、いたずらが過ぎて松の木に縛り付けられ懲らしめられたそうですが、今では地域の人気者として、昭和63年に完成した黒門川通りに親子で愛嬌よく立っています。

せせらぎかっぱ
カッパ唐人町

無意識理論と占い

1 フロイトの無意識理論
フロイトの無意識理論によると、心理は意識世界と無意識世界に分割でき、さらに、意識世界は、狭義の意識世界と前意識世界に分けることができますが、前意識は思い出すことができる記憶のことなので、意識世界に戻ることが可能です。
無意識世界には、消された記憶の領域と本能の領域があります。
人間は、しばしば意味不明の行動を取る場合がありますが、フロイトはその原因の一端を無意識のうちに眠っている、消された記憶にあると考え、心的障害治療のターゲットとしました。
フロイトの治療法は、無意識の領域に働きかけて、消された記憶を思い出させ、意識世界に呼び戻し、現実と対峙させ、認識・理解することにより、心の傷を消滅させ、症状を改善させる手法です。
理性などは錯覚であり、人間も動物も本能だけで行動する存在であると考えられた時代に無意識世界を意味づけたパイオニアの栄光は今でも失われていません。
2 占いと欲望
無意識世界に存在する本能には、欲望と予知能力を司る直観があるという仮説を立て、この二つは対立する概念である、と捉えると占いの正体がわかりやすくなります。
直観は、本能の下にこっそりかくれているため、日常生活では直観を言語に変換できません。占いの効用は、人間の虚飾性をはぎ取りいきなり直観をひっぱりだして、行動の正しい指針を教えることですが、欲望にとらわれた場合は、的中せず、当たっても解釈を間違え、誤った方向へ進むことを考えると、占いの最大の障害は、欲望であることがわかります。
強欲は直観発揮の阻害要因であり、占い師は、際限なくふくらむ金銭欲やあさましい名誉欲を持ってはいけないことがわかります。

ブラ高野~池波正太郎記念文庫

テレビドラマ「必殺仕掛人」の生みの親である池波正太郎は、昭和32年に直木賞を受賞した時代小説家です。
「鬼平犯科帳」や「雲霧仁左衛門」、「必殺仕掛人」という作品に共通するテーマは、どんなに汚濁にまみれた世の中でもキラリと光る正義は存在するのだ、という作家の主張です。
読者の支持を受ける所以でしょう。
平成13年、東京台東区立中央図書館に併設された池波正太郎記念文庫は、浅草寺から歩いて10分の西浅草にあり、蔵書2万1千冊を含め資料4万点が保管、展示されています。

池波正太郎記念文庫入口

正太郎看板

内部

正太郎内部

原稿類

正太郎原稿

 

繋辞上伝(その2)

易経には吉、凶、悔、吝、咎なしという用語が頻繁に書かれていますが、繋辞上伝によると、意味は次のようになります。
〜吉とは、成就であり、凶とは、失敗、悔は、凶にいながら現状を憂慮して吉へ向かうことであり、吝は、吉でありながら将来凶となることである。
また、
〜吉と凶は、成就と失敗を言い、悔と吝は小さな疵(きず)であり、咎なしとは、過失を改めることにより良い方向に事態が進むことである。

本命星の出し方と相性の事例

九星気学の活用は、生まれ星である本命星を見つけ出すことから始まります。
本命星を出す手順は、次のとおりですが、キーナンバーは、11です。
ただし、生まれ月が1月1日~2月3日の人は、前年の生まれとみます。
例を挙げると、女優の菅野美穂は1977年生まれなので、まず
①生まれ年の数字を単に合計する。
→1+9+7+7=24
②24を2と4に分解して合計する。
→2+4=6
③11から6を引く
→11-6=5
菅野美穂の本命星は、五黄土星とわかります。

堺雅人と菅野美穂の相性を見ると、
・堺雅人~1973年生まれ
→1+9+7+3=20
→2+0=2
→11-2=9(九紫火星)
・菅野美穂~1977年生まれ
→1+9+7+7=24
→2+4=6
→11-6=5(五黄土星)
~九紫火星の人は、五黄土星の人を選ぶと無難に過ごせる、という結論になります。

お笑いコンビ爆笑問題の相性は、
・田中裕二~1965年1月生まれ
→1+9+6+4=20(1月生まれのため、前年の1964年生まれとして計算する)
→2+0=2
→11-2=9(九紫火星)
・太田光~1965年生まれ
→1+9+6+5=21
→2+1=3
→11-3=8(八白土星)
~九紫火星の人は、八白土星の人と絶好のパートナーとなることができます。

ブラ高野~能古島

能古島(のこのしま)は、たらいのような博多湾中央に浮かぶ面積約4平方キロ、物成り豊かな島ですが、60年前の地図では、「残島」という表記でした。
行政区分では、福岡市西区に属しています。
この島が離島振興法の適用を受けないのは、市営渡船で約10分という近距離で地続きとみなされているからでしょう。
能古島からは福岡タワーやヤオフクドームなど福岡市街地の景観を楽しむことができます。
奈良時代は、防人が駐屯し、狼煙台も設置していたらしく、正岡子規と並ぶ万葉の大歌人山上憶良がある船乗りの遭難を悼んだ詩が残っています。

~沖つ島 鴨とふ船の 帰り来ば 也良(やら)の防人 早く告げこそ
意味は、
「沖の方から鴨という名の船が帰ってきたら、也良の防人よ、早く私に知らせよ」
もしかしたら、生きて戻ってくるかもしれない、という悲痛な叫びが聞こえてくるようです。

能古島の特産品としては、甘夏ミカンや能古うどんが有名です。

※也良~能古島北端の岬

能古島

能古島

占いの意義

占いの意義は、進路で迷った場合に選択のヒントを受け取ったり、人物像や人間性の把握が可能なことに加え、また激励メッセージを送信する人生の応援歌、人生賛歌でもあります。
以下、それぞれについて詳しく申し上げましょう。

1 進路選択のヒント

かつて十字路や橋のたもとに立ち、通行人がしゃべる言葉を聴いて、事の吉凶を判断するという、言葉の神性に着目した辻占(つじうら)や橋占(はしうら)、また、南海の漂流者たちが、必死の思いで日本への方向について、ご神意を伺う御幣占いがあったといいます。
人はなぜ、大事な時にかぎって迷ったあげく方向性を間違えるのでしょうか?
進学や就職、結婚で迷いに迷ったあげく失敗することがあるのは、どうしてでしょう?
自分の心理をあとで振り返ると、何となくどこか引っかかるような、もう一つのぼんやりしたものがあったことに気づきます。
この気がかりとも言えないような、かすかな存在を直感といいます。
直観は、その中味を明確に確認できない性質のものです。
動物は、よけいなことは考えず、素直に、思いのまま行動するため、方向性を間違えることはありません。
では、なぜ人間にかぎっては失敗するのでしょうか?
なぜ、直感をきちんと認識し、信頼し、行動できないのでしょうか?
我々には、必要以上の色々の想いー欲望ーがあるからだ、と答えざるを得ません。
欲望が直観力の発揮を妨げているのは、フロイトの心理モデルを活用して説明可能です。
過剰な食物摂取や小賢しさが邪魔になって心が曇り、生まれながら持っている直感を生かした予知力を発揮できないのす。
では、このやっかいな欲望というものにどういう姿勢で臨むべきなのでしょうか?
易経では、仏教教理と違って欲望を分析したり、対峙することなく、「君子」という表現でさりげなく指摘し、一定の方向を教示するだけです。
この世をおおらかに肯定している易経は、この点、わかりやすく万人向けといえるでしょう。
占いは、「注文の多い料理店」(宮沢賢治作)のように、様々な虚飾をきれいに取り払った後、人間が本来持っているピュアな直感力をひっぱり出す作業でもあります。
当たってあたり前、不思議なことはありません。
なぜ的中するのか、その理由についてはユングの仮説が参考になります。
いずれにせよ、的中させるパワーと解釈力によって、占いは、日常生活のサポート機能を果たすことができるのです。

2 人物像や人間性の把握
古代ギリシャの格言に、「汝自身を知れ」とあるそうですが、実は、自分自身が何者であるか把握するのは思うほど容易なことではありません。
しかしながら、易占いをもってすれば、人物像を理解するのはさほど難しいことではありません。
九星気学でも、本命星、月命星と八卦の思想を組み合わせた傾斜法を使うと、自分であれ他人であれ、その人物の性格や好み、憧れなど深い部分を知ることができます。
さらに、手相や人相、姓名判断で運勢や宿命まで明らかにできます。

3 人生の応援歌、人生賛歌
易経の注釈書である繋辞伝には不運の時こそ力を貯めよ、という励ましのメッセージが書いています。
占いは、人生の応援歌、人生賛歌でもあります。
繋辞伝では、
「日往けばすなわち月来り、月往けばすなわち日来り、日月相推して明生ず。寒往けばすなわち暑来り、暑往けばすなわち寒来り、寒暑相推して歳成る。往くとは屈するなり。来るとは信(の)ぶるなり。屈信相感じて利生ず」
意味は、
「太陽が沈めば月が昇る。月が隠れれば太陽が昇る。日月が交代で推移することにより、自然の明るさが生じるのである。寒さが過ぎれば暑くなる、暑さが去れば寒くなる。暑さと寒さが互いに推移して1年が形成される。去るとは消滅ではなく、屈すること、すなわち身を縮めて力を蓄えることである。来るとは、伸びること、すなわち身を伸ばして力を発揮することである。屈と伸の交替・循環により、大きな効果が生じるのである」

ブラ高野~亀山上皇銅像

筥崎宮(鎮座:福岡市東区)に「敵国降伏」の扁額を奉納した亀山上皇の銅像が福岡市博多区の東公園に立っています。
高さ約4.8m、制作したのは、福岡市出身の山崎朝雲という彫刻家だそうです。
この銅像があるせいかどうかわかりませんが、ここ一帯およそ半径100mの範囲は、いつ行ってもピーンと張りつめたような、澄み切った空気感があるのが不思議でなりません。
亀山上皇がどんな人物だったのか易経に尋ねてみたい、という気がしています。

銅像

亀山上皇

台座
亀山上皇敵国降伏

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