高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

繋辞下伝~周の文王

易の凄みは、繋辞下伝(けいじかでん)で次の文章に集約されています。
易の指針に従えば安心して進んでいいが、従わなかった場合は、凶の事態を覚悟しなければならない、ということでしょう。

「易の盛んになったのは、殷の末期か徳の盛んな周の初期であろうか。周の文王と殷の紂王の時期であろうか。文王のつくった易の言葉は、厳しいアドバイスが多いが、危ぶみ畏れる者は安心させ、侮る者は傾き衰えさせる意図が隠されている。この意味で、易の道は甚だ広大である。百の事態でももれなく触れ尽くして余す所がない。畏れ慎む心構えで終始すれば、結局咎なしとなる。これが易の道である」

○書き下し文
「易の興るや、それ殷の末世、周の盛徳に当たるか。文王と紂との事に当たるか。この故にその辞危うし。危ぶむ者は平かならしめ、易(あなど)る者は傾かしむ。その道甚だ大にして、百物廢れず。懼れてもって終始すれば、その要は咎なし。これをこれ易の道と謂うなり」

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