ハロウィンは、もともとキリスト教とは何の関係もない、古代ケルトの土俗アニミズムを起源とする風習で、かがり火を焚いたり、かぼちゃのランタンを飾ったり、仮装して秋の収穫を祝うお祭りです。
怨霊劇である能では、怨霊になりきるために能面をつけますが、ハロウィンで仮面をかぶるのは、悪霊から身を守るためといわれています。
仮装すると、日常から離れ、異形の世界へ舞い降りたような、ミステリアスな、しかし楽しい気持ちが湧き上がってくるのが不思議です。
かぼちゃの帽子とよだれかけ
○基本的運命
・三碧木星の人は、冒険心に富み、知恵と感覚に頼って未知の世界にも恐れず突進していく覇気の持ち主です。善悪を厳しく峻別し、猛り狂う雷のような気迫があります。
・熱しやすく冷めやすい感情の持ち主が多く、仕事でも恋愛でもいったん見切りをつけると誰にも相談せずに退職したり、別離を言いだしたりすることは珍しくありません。
・ただ、目標の途中で挫折しやすいので、周囲の評価に配慮することと良きアドバイザーを持つことが大切です。
○長所
・冒険心に富み、未知の世界へ突進していく。
・悪にも善にも徹底的で、人間や食べ物への好き嫌いががはっきりしている。
・鋭い才能を武器に、困難を乗り越える気迫の持ち主が多い。
○短所
・変わり者と言われ、非常識な行動をとることがある。
・途中で挫折しやすい。
・感情の起伏が激しいので、損をすることがある。
○著名人
向井千秋(宇宙飛行士)、大江健三郎(小説家)、羽生善治(将棋)、田中真紀子(政治家)、上村愛子(スポーツ)、ジョ―ジ秋山(漫画家)、テレサ・テン(歌手)、三木武夫(元総理大臣)、愛川欽也(俳優)、ダイアナ王妃(王族)、森英恵(ファッションデザイナー)
○基本的運命
・二黒土星の人は、社会の礎(いしずえ)となって他者へ奉仕するという美質を持っています。この星に生まれた人は、他人を助ければ助けるほど不思議に運勢が開けていきます。
・一歩一歩足場を固め前進していくタイプで、ある意味大器晩成型でもあるので、最初に決めた方針を貫くことが賢明です。
・カムバックするまで普通以上に時間がかかるので、若い時は、転職・独立を安易に選択してはいけません。
・また、性格が地味な上に、我慢強く、粘り強いので、派手な仕事についてもできるだけ補佐、裏方にまわる方が利口です。
○長所
・ほとんどが柔和な努力家。まじめに一歩一歩前進するタイプ。
・同じことを地道に長くすれば、成果を上げることができる。
・一生金運がついてまわるので、他人を援助する宿命を持つ。
○短所
・地味な性分なので裏方に徹すること。チャレンジすると失敗の可能性あり。
・若い時は、人にまどわれやすいので転職、独立は不可。
○著名人
小澤征爾(指揮者)、みのもんた(司会者)、美輪明宏(歌手、俳優)、市原悦子(女優)、野村克也(スポーツ)、松任谷由美(歌手、作詞家)、ケネディ(元アメリカ大統領)、優香(タレント)、マリリン・モンロー(女優)、久米宏(アナウンサー)、田中麗奈(女優)、井深大(ソニー創業者)
人間を生まれ年ごとに九つに分類して、運命や性格をみる九星気学は使い勝手の良い統計です。
今回からシリーズでお届けしましょう。
第一回目は一白水星の年に生まれた人の運命と性格です。
○基本的運命
・一白水星の人は、陰か陽か、強情か柔和か、異性への好みもはっきりした性格で、凝り性で秘密を好み、付き合いは悪くないのですが、心の中をみすかされるのを嫌がるため、妙に孤独になる人が多いのが特長です。
・注意すべきことは、自分一人で事を進めないことです。
・問題が起こった時に立ち向かっていく気迫や実力が伴わず難しい局面を解決できないことが多々ありますので、家族や信頼できる友人、アドバイサーに相談する姿勢が大切です。
○長所
・陰か陽か、強情か柔和か、性格がはっきりしているので、わかりやすい。
・頑固であり、落ち着いた性格であるが、陽気にふるまうと金運がついてくる。
○短所
・つきあいは悪くないが、不思議に一人ぼっちを好む。
・相談する友人を作らず自分一人の方針で押し通し、失敗することがある。
・したがって、問題を一人で抱え込むことになる。
○著名人
タモリ(タレント)、浅田真央(スポーツ)、梅図かずお(漫画家)、田中角栄(政治家)、松本清張(作家)、柴咲コウ(女優、歌手)、イブ・サンローラン(デザイナー)、ケビン・コスナ―(俳優)、雅子さま(皇太子妃)、高橋尚子(スポーツ)、阿木耀子(作詞家)
易占いの対象に人物像の把握があり、その人間性を易経に尋ねることができます。
ある人を占ったところ、易経36番目の地火明夷(ちかみんい)の二爻が出ました。
この卦は、太陽が大地の下に隠れている状態を表しています。
上卦には大地を意味する「地」があり、下卦には太陽を意味する「火」がきているからです。
また、明夷は、みんいあるいはめいいとも読みますが、明るさが破れる、という意味があるので、この人は、明るい生活から一転、精神的には地下の真っ暗闇の中に引きこもっている人、となります。
心を閉ざした原因は何か。
二爻には、「明夷、左股を夷る。」とあり、これは、左の股を傷つけられる、という意味なので、この人が暴力を受けたことを暗示しています。
卦辞と爻辞の意味を総合すると、家庭問題か恋愛問題か、いずれにせよ暴力を受けたことがトラウマとなり心に深い傷を負い、強い人間不信を持った人物像があざやかに浮かび上がってきます。
博多駅表口から約2km続く大博通りに二連式手押しポンプがポツンと立っています。
道路拡幅とともに撤去されるはずでしたが、文化財というわけでもなく、名物でもないのに、地元の要望で今でも歩道上にそのままの形で残っています。
このポンプは、いつの間にか誰言うともなくおポンプ様という尊称で呼ばれています。
珍しい型とはいえ、たかが古びて使えない手押しポンプをおポンプ様と呼ぶのはなぜか。
この謎は、宗教学で解明することができます。
一つは、福岡大空襲にも耐え、一面の焼け野原に残っていた姿に地元の人々が感銘を受け、畏敬とともにある種の神々しさを感じていたことによるもので、もう一つは、日本列島の精神風土に原因があります。
日本が仏教国というのは間違いではないのですが、日本人の宗教感情を支配しているのは、実は山川草木や石など有機物、無機物を問わず精霊が宿っているというアミニズム(精霊信仰)で、そのあかしとして神社のご神体は、鏡や日本刀、弓矢、石、果ては露出した土地の一角をそのまま本殿の中心として祀っている神社さえあります。
仏教もキリスト教も外来宗教は、日本列島に根付いているアニミズムの上部構造に位置する宗教といっていいでしょう。
世界宗教であるキリスト教、イスラム教、仏教が広まる前は、地球規模でアニミズムは健在だったはずですが、ギリシャ神話の精霊達も滅び去り、南太平洋の島々やアマゾン流域に残っているといいますが、小なりといえども今でも堂々と神道の名のもとに、原始の形のまま先進文明に顔を出しているのは日本アミニズムだけかもしれません。
ポンプの残骸に神格を持たせ尊崇することで、日本列島人はようやく落ち着きを取り戻し、さりげない日常に戻ることができます。
「観自在という行者が智恵の完成行を修めた時、人間存在は空であると体得し、一切の苦悩から解放された」という有名な書き出しで始まる般若心経を理解するのは、並大抵ではありません。
わかりにくい理由は、「無」という単語の多用に原因があり、空の概念を無理やり無を使って説明するので、読み手は空と無を混同して最後には意味がわからなくなります。
空とは、無いということではなく、絶え間なく変化するため、本質も実体もわからないあやふやな、しかし確かに存在する現象なのだ、と説けばわかりやすくなるのですが、眼や耳、鼻、舌、身体、意思も無い、とか物質や声、香り、味、触感、存在自体も無い、とか読めば読むほど、わかったような、わからないような気持ちになります。
さらに、生ぜず滅せず、とか増えず減らずと書いているので、ますますわからなくなります。
無という単語を全部で21回繰り返していますが、これは、サンスクリットや古代中国語に現代日本語の現象にあたる用語がなかったためだ、とみています。
「観自在という行者が智恵の完成行を修めた時、人間存在は現象であると体得し、一切の苦悩から解放された」というふうに現象という単語を使うことができれば、あれこれ小難しく説明する必要はなかったに違いありません。
人間も自然も宇宙も、現象という点では何らかわることはないのだ、と書けば大乗仏教が発見した真理をスムーズに伝えることができ、読者も理解しやすくなると思うものの、強い呪文性を帯びている般若心経について、今さら小賢しく解説するのも無意味かもしれません。