幕末、博多筑前生まれの川上音二郎は、14歳で家を飛び出し、ホームレスをしながら東京にたどり着き、明治20年(1889年)頃、扇子を持って踊るオッペケペー節で大評判をとった役者、講談師です。
オッペケペー節は、自由民権運動の流れをくんだ、藩閥政治批判、時世風刺の流行歌で、新派の創始者の一人である川上音二郎は、この大流行をきっかけに川上劇団を率い演劇活動を開始しました。
旧派の代表である歌舞伎役者との軋轢もあったようです。
オッペケペー節の三番を読むと、明治の藩閥政府に対する自由民権運動家の怒りを実感できます。
川上音二郎の銅像は、博多座(福岡市博多区)の道向いにあります。
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オッペケペー節第三番
「米価騰貴の今日に 細民困窮省みず 目深にかぶった高帽子 金の腕輪に金時計 権門貴顕に膝を曲げ 芸者たいこに金を蒔き 内には米を倉につみ 同朋兄弟見殺しに いくらじひなき欲心も 余り非道な 薄情な 但し冥土のおみやげが じごくで閻魔に面会し わいろ使うて極楽へ 行けるかえ ゆけないよ オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー」
※新派~明治時代に始まった現代劇、歌舞伎など旧派に対抗する呼称である。代表的演目として金色夜叉(尾崎紅葉)、不如帰(徳富蘆花)、婦系図(泉鏡花)がある。
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