高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~かっぱの河太郎

上方落語の語り口で淡々と書いている怪異集の名作「新耳袋」には河童の目撃譚が載っていますが、ここ合羽橋道具街の地下を流れる新堀川の開削工事を手伝ったといわれるかっぱの河太郎は、身長1.5m、堂々とした金色の立像です。
合羽橋道具街は、東京都台東区浅草寺から国際通りのすぐ西側にあります。
和・洋・中華食器や食品サンプル、厨房機器等店舗装備品を扱う170の専門店が言問通りまで南北800メートルにわたって連なっています。
東京下町の気取らない空気があるのでゆったりできて、買い物の楽しさを満喫できる歩きやすい街です。
調理、厨房備品に関するものなら何でも揃うといわれるだけあって、行っても行っても同じようなお店が続くのは、かつては日本各地にあった職人町の名残りでしょうか。

かっぱの河太郎
カッパの河太郎

石碑
かっぱ橋石碑

看板
カッパ看板

太極の実体(その2)~素粒子論より

6 陰陽二元論の破綻
万物の実体は陰と陽から成り、陰と陽は対立、融合しながら、循環、変化している、という陰陽二元論は、陰も陽も、便宜上の区分で、両者は、混沌として一体となり宇宙の根源であるとする認識論の一つです。
しかしながら、前回までの話で、太極の一歩手前にある陰と陽は、相互変換性も相互鏡面性もなく、素粒子レベルでは、宇宙創成直後に陽である反物質が消滅していることがわかりました。
陰陽二元論の破綻は、「対称性の自発的破れ」という理論でも明白です。

7 対称性の自発的破れ
力学上、かりに動の状態を対称性があるとして陽、静の状態を対称性の破れとして陰を配当します。
日常生活は、対称性と非対称性によってささえられ、陽と陰の連続展開によって成り立っているのは間違いありません。
ところが、素粒子には、非対称性という陰の現象しかないのです。
因果律の支配を受けずただそうなっているだけ、という非対称性を「対称性の自発的破れ」ともいいます。
1960年、南部陽一郎氏は、素粒子論に対称性の自発的破れという概念を導入し、重さが0に近い素粒子がなぜフラフラ動き出さないのか、動かないことこそ対称性の自発的破れがある証拠であり、宇宙のルールである、と見破ったことが他の素粒子を動けなくして重さを持たせるヒッグス粒子の存在を予言するきっかけとなりました。
上下、左右、前後がなく、西もなければ東もない、非対称のアナーキーな世界を宇宙と呼びます。
では太極の実体はどこにあるのか。

8 素粒子論の進化
従来の量子論では、素粒子を無限に小さい0次元の点と考えていたため、思考停止状態になり理論の意味をなしませんでしたが、超弦理論は、素粒子は物質でありながら、ひものような振動状態でもあると把握したことにより、飛躍的に進化し、現在では時間が機能せず空間の歪みでもあるブラックホールをはじめとして別の宇宙の存在を予言するブレーンワールド等を統一的に記述する仮説となる可能性があります。

9 9次元の世界
超弦理論における最も重要なポイントは、素粒子は次元の世界を持つ、奇妙なひもである、という認識です。
3次元は理解できますが、では残りの6次元とはどういう様相なのか。
素粒子モデルは、多様体として曲がりくねったり、折れ曲がったりして振動していますが、素粒子に張り付いている謎の6次元を3次元に引き写し、整合性に基準を置きながら、時間と空間を解析し次元の世界を正確に叙述することが超弦理論の課題となっています。
この作業が終了したときに、私たちは太極の実体にかすかでも触れることができる、と期待していいでしょう。
実験で検証できず疑問である、というしごく当然の意見もありますが、未来には小賢しい知恵で測れないパワーがあるので、今のところ理論先行、仮説で充分です。

10 超弦理論の行方
占い師としての直観がしきりに告げています。
超弦理論の行方を注視せよ、と。
全世界の理論物理学者が挑戦を続けています。
10次元と考えられていた素粒子は11次元の世界に存在しているのだ、と追加修正したM理論が登場して20年がたっています。
太極の実体がぼんやり姿を見せるまであと20年はかからないはずです。

M理論~超弦理論を補強し、包括し、根拠ともなった革命的理論
ヒッグス粒子~スイスの実験施設で2012年に実在が確認された。

(このブログは、宇宙をわかりやすくとらえるため、「質量」や「電荷」、「粒子性」、「双対性」といった専門用語の使用を避けています。)

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