福岡市早良区百道の藤崎遺跡は、昭和52年の地下鉄工事をきっかけに本格的な発掘調査が進み、100基以上の甕棺や生活用土器が発掘され、出土品から1700年程度前の弥生時代から古墳時代初期の時代風景がみえてくるようです。
地下鉄藤崎駅ロビーに展示されている子供用甕棺をみると、子供を大切に埋葬した古代儀礼の名残りをみることができます。
地下鉄藤崎駅の上にはひっそりと小さな記念碑がたっています。
易を勉強する場合の参考書としては、次の書籍がお勧めです。
1 中国の思想Ⅶ 易経
「中国の思想Ⅶ 易経」は、易経の参考書としては、初心者から専門家まで幅広く使えるのが特徴で、易経の流れや精神をよく踏まえて書かれた労作です。
訳者である丸山松幸氏は、中国思想史学者、1934年台北生まれ、東大名誉教授、東京都立大学中国文学科を卒業されています。
文章にやや癖がありますが、この本は、基本をしっかりと勉強するのに最適で、易占学の解説書として欠かすことができません。
2 易(えき)入門
「易(えき)入門」は、黄小娥氏の名著で、占いの勉強にもまた単なる読み物としても面白く、著者の天才ぶりがわかります。
3 易の効用
思想として易経を学ぶ場合は、内容がやや高度ですが、高木彬光氏の「易の効用」がいいでしょう。
風信帖(ふうしんじょう)は、空海から最澄へ出されたお礼と来訪依頼の手紙です。
風信帖の書き出しは、
「風信雲書、天より翔臨(しょうりん)す。之を披(ひら)き之を閲(けみ)するに、雲霧を掲(かか)ぐるが如し。」
意味は、
「風に乗せた便り、雲が運んだ書状が天から躍動するように舞い降りてきました。お手紙を開きこれを読むと、雲霧が晴れるような心地がします。」
最澄の手紙である久隔帖(きゅうかくじょう)は、次のようにはじまります。
「久しく清音を隔て、馳恋は極り無し。安和を伝承して、且く下情を慰る。」
意味は、
「長い間清らかな友人の声を聞けず、慕う気持ちは限りありません。安かに心和んでいる事をお伝えして、せめて気持ちを慰めております。」
両者の文章を読むと、剛の空海に対し柔の最澄という対比が浮かび上がってきます。
人間離れした能力を持ち、神か人間か曖昧模糊とした正体不明の弘法大師空海、「一隅を照らす人間が国の宝なんだぞ」と教えた、謹厳実直な学者タイプの伝教大師最澄。
二人の断交に至る経緯は、「空海の風景」(司馬遼太郎著)で詳しく語られています。
相性判断では、二黒土星の人は、一白水星の人の頭を押さえ足を引っ張る、としています。
二黒土星の空海(AD774年生まれ)も一白水星の最澄(AD766年生まれ)も九星が持つ相剋の原則から自由になることはできなかったようです。