⑴ 占いが持つ説得力
易やタロットが説得力を持つのはなぜか。2.3回ならば偶然もあるが、易占いによる納得できる結果は、90%を超える。これは、単なる偶然ではなく、何らかの原因があって指針を教示するのだと考えざるを得ない。意味がある偶然の一致をシンクロ二シティという。
では、何らかの原因とは何か、さらに追及したのが本資料である。
⑵ シンクロ二シティ
シンクロ二シティという言葉を最初に使ったのは、精神科の医師であるスイス人のユング(1875年生まれ)であるが、ユングは、精神病患者の妄想が、時代や地域や文化の差を超えて、世界各地に残る神話、伝説、昔話に驚くほど似ている事実に気づいた。
これは、人類に共通する意識であると考え、ユングは、この意識を普遍的無意識(集合的無意識)と名付けたのである。
⑶ 元型(げんけい)という概念
普遍的無意識の中にシンクロ二シティを起こす原因である元型(げんけい)を仮説として想定し元型は、全人類にみられる行動様式や習慣であると考えた。
人間は、程度の差があるものの、二重人格と思っていいが、元型の一つは、二重人格者における裏の人格である。これを影という。
⑷ 元型の種類
元型の種類としては、アニマス(男性性)とアニマ(女性性)、太母(母性性)、老賢者(父性性)などがあるが、元型は普段は人格の裏に隠れているので、表に出たい、出したいという欲求がストレスとして蓄積することにより、シンクロ二シティが起こり、占いが的中する原動力となるのである。元型とは何か?ストレスのもととなる、かなえられることのない願望である。
⑸ 的中力の存在
人によって強弱のある直観力ではなく、元型の存在を認めると、的中力の存在を容易に説明することができる。