高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~博多塀(はかたべい)

博多塀は、豊臣秀吉が進めた博多町割(戦災復興)の際に生まれた土塀である。
一般的な“築地塀”とは異なり、戦火で焼け残った石や瓦(かわら)を塗り込め、結果として独特の風情を持つ土塀が出現した。
当時の博多は、大友、島津をはじめとする戦国大名の戦いにより見渡す限りの焼け野原であった。
博多商人の復興への願いと、大陸出兵の物資補給基地として博多を重要視した豊臣秀吉との思いが一致し、太閤町割りが実施され、現在の博多が商業都市として繁栄する礎(いしづえ)となった。

博多リバレイン地下に再現された博多塀

 

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その2

1 日清戦争後の三国干渉を予言
⑴ 状況
明治27年6月28日、日清戦争開戦前に戦後の行く末を占ったところ水天需の上爻が出たため、露、英、米よる三国干渉を新聞に発表した。
※日清戦争(明治27年7月~明治28年3月)、実際の三国干渉〈明治28年4月)は、露、独、仏によって行われた。

⑵ 結果~水天需の上爻
水天需の卦辞は、
需は、孚有り。光いに亨る。貞なれば吉なり。大川を渉るに利ろし。
(じゅはまことあり。おおいにとおる。ていなればきちなり。たいせんをわたるによろし)

現代語訳は、
需は、誠実さをもってすればおおいに通る。正しければ吉。大きな川を渡って良い。

上爻辞は、
穴に入る。速かざるの客三人来るあり。これを敬すれば終には吉なり。
(あな はいる。まねかざるのきゃくさんにんきたるあり。これをけいすればついにはきちなり)

現代語訳は、
窮地におちいる。思いがけない客が三人来るであろう。真摯な気持ちで応対すれば、結局は吉

 

ブラ高野~アンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河は、1兆個の恒星から成り、地球から250万光年のかなたにある渦巻き銀河である。
250万光年の距離は、光の速さ(30万km/s)で移動しても到着するまで250万年かかるという、想像を絶する遠さである
といっても250万光年は観測可能な宇宙全体の広さ(465億光年)からすればわずか2万分の1、宇宙規模では近距離といっていいであろう。
この銀河は、中心を二つ持っていることもあり直径22~26万光年、我々の天の川銀河(直径8~10光年)よりも3倍程度大きい。

泡宇宙や多元宇宙の議論はともかく、宇宙は有限なのか、宇宙に外はあるのか、宇宙の外があるとすれば、時間は存在するのかという疑問が残る。
宇宙の外に時間がないとすれば話は簡単である。
問題は、時間はおろか空間も物質も精神も存在不可能な世界を無や空の概念をもってしても人間の想像力が追いつかないことである。

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その1

稀代の占い師である、高島呑象先生の天才ぶりを物語るエピソードを紹介しよう。
(本名~高島嘉右衛門(かえもん)、易占家、事業家、1832年~1914年、享年83歳)

1 安政2年(1855年)の大火災・大地震を予知
⑴ 状況
大量のナマズが獲れる上、妙な釜鳴りがするため、胸騒ぎがして、易を立てたところ、離為火の上爻が出た。
この占者の凄みは、離為火の上爻は火災を暗示していないにもかかわらず離為火という卦の名称を見ただけで、大火災・大地震(死者20万人)の発生を予知したことである。
呑象先生は、山ごと木材を買い占め、財をなした。

⑵ 結果~離為火の上爻
離為火の卦辞は、
離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば吉なり。
(りは、ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきちなり)

現代語訳は、
離は、正しければ良い。通る。牝牛のような柔順さを持てば吉。

上爻辞は、
王もって出征す。嘉きことありて首を折く。獲るものその醜に匪ざれば、咎なし。
(おうもってしゅっせいす。よきことありてかしらをくじく。うるものそのたぐいにあらざれば、とがなし)

現代語訳は、
王が兵を率いて出征する。戦いに勝利し、相手の大将を誅殺する。しかし、捕虜を殺さず寛大に処置すれば、咎めはない。

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