高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

高島呑象の天才性 その7~巡洋艦畝傍(うねび)の行方

ア 巡洋艦畝傍主要要目
○排水量~3,615トン
○長さ~98m
○速力~18.5ノット
○艦種~巡洋艦
○兵装~24センチ砲4門等

イ エピソード紹介の趣旨
このエピソードは、どんな天才的な人物でも誤占は避けられないことを表している。占いは100%的中することはあり得ないので占者は1%のミスを覚悟せねばならない。

ウ 状況
畝傍(うねび)は、日清戦争に向けて旧日本海軍がフランスに発注した巡洋艦である。1886年(明治19年)10月に完成、日本に回航される途中、12月3日シンガポール出発後、消息不明となった。
90名を超える乗客乗員は未だに発見されていない。

呑象先生が軍の依頼を受けて、巡洋艦畝傍(うねび)の行方について占ったところ、地水師の四爻であった。

エ 結果~地水師の四爻
師は、正しくなければならない。実力のある司令官に率いれられれば吉で問題ない。
四爻
進み難きを知って退く。この兵法の常道を守れば、咎めを免れる。
※師は師団の師、すなわち戦争のこと。丈人は器の大きな人。

オ 解釈
呑象先生は、「師左き次る。咎なし。」すなわち、左き次る(しりぞき やどる)は軍営を退くこと、咎なし(とがなし)は欠点はあっても咎められることはないという意味であるが、畝傍は戦場を退いて休息している状態であり、目下航路の外に退いて休泊している、とみることができる、また咎なし、とあるので、これは艦を修繕しつつ、いずれかの地に停泊している、と解釈したのである。

カ 結末
この占断は、社会に広がり国民が期待したものの、ついに畝傍は姿を見せることはなかった。政府は畝傍沈没と決定し、遺族に救恤金(きゅうじゅつきん、見舞金)をおくった。これは易聖と呼ばれた高島呑象先生さえはずれることがあるため、全面的に占いに依存するこ

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