高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

家相方位論 その8

1 東北の意義
⑴ 概要
・東北は、先天図では震、後天図では艮である。後天定位盤では、八白土星の位置である。東北を鬼門といい、反対側の西南の方位を裏鬼門という。
・十二支は、丑(うし)と寅(とら)にあたる方位であり三合金局と三合火局の接点である。
・家族では、少年(三男)を意味する。
・陰から陽へ変化する場所であり、万物の終わりと始まりというとらえ方をする場所である。
・一般的には、家相の陰陽では、土地は男の働きで陽、家自体は女の働きで陰とみるが、鬼門のみは陰と陽が同時に起こる土の働きの最たる場所ととらえるのである。
・東北の難しさは、土の働きとして変化と停滞(反変化)が同時に作用するところであり、家の改造は不可、増築も改築も最悪の結果を招く。
・鬼門は、相続人の場所でもあるので、増改築で形を変えた瞬間から身内同士の相続争いなど不幸を呼び込む変化がおこる。
・鬼門は、また親戚や兄弟など身内の意味があるので、鬼門のトラブルは、時代を超え、地域に関係なく、世代交代のたびに広く長く続く。
・鬼門に張りも欠けもなく普通にしておけば、相続で争うことはない。
・鬼門の方向にある蔵を壊すと、その家は次の代まで持たず、一代で没落するといわれている。
⑵ 張り
・張りをつくるとどうなるか、鬼門が強すぎると他人の物も身内のものも見境なくほしがるようになる。同じ欲でも強欲に近くなり、相続争いのもととなる。この相続争いは、子々孫々続く。
⑶ 欠け
・欠けるとどうなるか。金銭の大損失、愛情の破綻など何らかの不幸を招く。
⑷ 丑寅の艮の三畳
・昔から東北に三畳間をつくると、自死や心中をまぬがれない、といわれている。
⑸ キーワード
・鬼門の方位を理解するキーワードは、変化と停滞(反変化)という対立・矛盾するエネルギーである。

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