高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

高島呑象の天才性 その3~牢獄の暴動から逃れる方法(六変筮法)

⇒天澤履の水風井に之く
1 状況
国内から金の流出が止まらないため、信用不安、貨幣価値低落・物価上昇により人々の生活が苦しくなったことが幕府滅亡の一因とも言われる。
金売りの罪で幕府に捕えられたものの、呑象先生は一人で罪をかぶって入牢した。
以下は、牢内で脱獄への加担を強要された時に時間稼ぎのため六変筮法により、助かる方法を占って出た大成卦である。

2 本卦(ほんか)~天澤履
虎の尾を踏むが、危険から脱出できる。

3 之卦(しか)~水風井
往来する人は井戸を使い恩恵を受ける。

4 結果
牢内には井戸の釣瓶のような、「道成寺」という着替えを入れるカゴがぶら下がっていたが、深夜真っ暗な中脱獄騒ぎがあり牢内で殺し合いがあった際、牢名主であった呑象先生だけはこのカゴに飛び乗って朝まで隠れ事なきを得た。
「道成寺」はまさに水風井が教える、命の釣瓶(つるべ)であった。
易によって救われた事例である。

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