九州易占塾では、筮竹やサイコロのほか、中国春秋戦国時代の鬼谷子が始めたと言われる擲銭法の実習があります。
擲銭法はコインを使って占う方法で、数種類がありますが、一番簡単にできるのは10円玉5枚と100円玉5枚合計6枚のコインを手の中で振って放ります。
そして無作為に1枚ずつ下から並べ、日本国の刻印がある面を表として、表を陽、裏を陰、100円玉の位置を爻とします。
ご相談事例から実際に占ってみましょう。
テーマは、○○の新規事業は順調に進展するか。
結果は以下のようになりました。
10円玉 表 ⇒ 陽
100円玉 裏 ⇒ 陰
10円玉 表 ⇒ 陽
10円玉 裏 ⇒ 陰
10円玉 裏 ⇒ 陰
10円玉 裏 ⇒ 陰
上段三つは、離(火)であり、下段三つは、坤(地)を表し、あわせて火地晋という卦が出ました。
100円玉の位置が下から5番目にあるので、これは五爻となります。
火地晋は、
卦辞~晋。康侯用いて馬を賜うこと蕃庶。晝日三たび接す。
意味は、
「国の平和維持に功績があった諸侯が天子から称賛を受け多くの馬を下賜され、一日のうち三回も接見を許される。」
五爻は、
爻辞~悔い亡ぶ。失得恤うる勿れ。往けば吉。利しからざる无し。
意味は、
「悔いはない。成功や失敗を気にすることはない。進んでことを行えば吉。何につけても万事順調である。」
したがって、結論は、○○の新規事業は順調に進展する、となります。