博多山笠は、福岡博多区にある、創建以来1300年近くになる櫛田神社の神事ですが、普通の山笠と違うのは、山車に車輪がついていないため、いったん人力で担ぎあげてから、地面にガタガタ当たりながら、こするようにして全速力で前に進めていきます。
担ぎ手は、担ぐ、というより山車の推力に引っ張られるので、必死になって命綱であるかき縄にしがみ付いているのが実情です。
もしも先棒にいて途中でかき縄を離すと、重さ1トンの山車にぶつけられてまず命はないでしょう。
若い時に中洲流(なかずながれ)を担いだことがありますが、思い出すたび冷や汗ものです。
素盞嗚命は、荒事をお喜びになるようです。
今年も7月15日午前4時59分、櫛田神社の境内を一周する清道回りからスタートします。