東京都台東区竜泉にある一葉記念館は、東京メトロ日比谷線三の輪駅から歩いて8分、地上3階、地下1階、外観は、竹林のイメージを感じさせる洒落た造りです。
小説「たけくらべ」は、東京の下町を舞台に、美登利という少女の心情に肉薄しつつ、最後の部分は謎のまま終わる、というミステリアスな結末になっています。
一つのセンテンスが異常に長いのも特徴で、これは、森鷗外の影響でしょうか。
待たせるだけ待たせて、読ませるだけ読ませて、あとはご自由に想像して下さい、という作家の意図が見えてきて、天才的な小説技法というべきでしょう。
樋口一葉先生は、明治29年、肺結核のため24歳の若さで逝去されました。