高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

繋辞下伝

易経の解釈書である繋辞下伝には次の記述があります。

「易の興るや、それ殷の末世、周の盛徳に当るか。文王と紂との事に当るか。」(易経 中国の思想Ⅶ 丸山松幸訳 徳間書店版)

「興る」を成立ととるか、興隆とみるかで解釈が分かれます。

「興る」を成立ととれば、
「易書が成立したのは、殷の末期・周の興隆のころであろうか。たぶん文王が羑里に囚われていたころかもしれない。」(易経 中国の思想Ⅶ 丸山松幸訳 徳間書店版)

「興る」を興隆とみれば、
「易の盛んになったのは、おそらく殷の末世、周の盛んな徳のきざしはじめた時期にあたるであろうか。周の文王と殷の紂王の時代の事に当たるであろうか。」(易経 高田真治、後藤基巳訳 岩波文庫版)

今から約3000年前に周王朝が成立しています。

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