高野白山の九州易占塾

徒然の記

四国巡礼記シリーズ~懐かしい味

12番札所焼山寺(しょうさんじ)参拝の後は、昼食には麓にある田中食堂のうどんがお勧めです。

食べ放題で、子供のころに食べたようななつかしい味がします。

だしも薄味ですが、素朴なおいしさがあります。

具はなると巻きとネギがパラパラで、安物の極めつけのようなどんぶりで出てきます。

3杯でも4杯でもつるつると喉を通っていきます。

うまい、と感じるのはなぜでしょうか。

生しょうが入りの砂糖菓子は、強烈な甘みがしてつい食べ過ぎになります。

山道を3㎞程度下ると、衛門三郎ご終焉の地である杖杉庵(じょうしんあん)に出ます。

バスの中では、果物やお菓子のお接待が続いています。

生しょうが入り砂糖菓子(田中食堂のお土産)
しょうが菓子

焼山寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/12shozanji/

不徳

徳目の内容を東西比較すると、次のようになります。

1 儒教の徳目
仁(思いやりの心)、義(正義)、礼(礼節)、智(智恵)、信(信頼)

2 ギリシャ思想(プラトン)の徳目
智恵、勇気、節制、正義

3 キリスト教の徳目
信仰、希望、愛

公職にある人がテレビカメラの前で、「不徳の致すところ」と釈明することがありますが、この慣用句が「徳が足りないことによるものである」という意味であれば、事件は、仁や義、智恵や勇気が足りなかったために起こった、と真面目に言っていることになります。

四国巡礼記シリーズ~長曽我部家の滅亡

11番札所藤井寺(ふじいでら)は、臨済宗妙心寺派に属しています。

四国八十八ヶ所は、全部が真言宗というわけではなく、天台宗が四寺、臨済宗が二寺、曹洞宗が一寺、時宗も一寺あります。

天正年間(西暦1573年~1592年)この寺は、土佐の大名である長曽我部元親により焼き打ちされ、また天保三年(西暦1832年)の大火でも伽藍が焼けましたが、国宝となっている薬師如来像だけは、2回の火災にも焼失することなく今でも奥殿に安置されています。

四国各地の礼拝所を焼き払った長曽我部家は、関ヶ原の戦いでは傍観したまま、なすすべもなく敗退し滅亡しました。

藤井寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/11fujiidera/

繋辞下伝

易経の解釈書である繋辞下伝には次の記述があります。

「易の興るや、それ殷の末世、周の盛徳に当るか。文王と紂との事に当るか。」(易経 中国の思想Ⅶ 丸山松幸訳 徳間書店版)

「興る」を成立ととるか、興隆とみるかで解釈が分かれます。

「興る」を成立ととれば、
「易書が成立したのは、殷の末期・周の興隆のころであろうか。たぶん文王が羑里に囚われていたころかもしれない。」(易経 中国の思想Ⅶ 丸山松幸訳 徳間書店版)

「興る」を興隆とみれば、
「易の盛んになったのは、おそらく殷の末世、周の盛んな徳のきざしはじめた時期にあたるであろうか。周の文王と殷の紂王の時代の事に当たるであろうか。」(易経 高田真治、後藤基巳訳 岩波文庫版)

今から約3000年前に周王朝が成立しています。

四国巡礼記シリーズ~お接待の寺

七番札所十楽寺(じゅうらくじ)では、付属施設の宿坊に泊まります。

何しろ出発してから最初の宿泊なので、何となくぎくしゃくした雰囲気の中、お茶を飲みながら同じ部屋の人と初対面の自己紹介と挨拶が始まります。

神奈川、静岡、大坂と各地から参加しています。

夕食は、野菜中心の精進料理なのでおいしいというわけではありませんが、健康食といっていいでしょう。

普段の食事で、肉や魚を摂りすぎなのがわかります。

朝は、6時30分からお勤めが始まるので、宿坊から便利な空中回廊を通って、本堂へ行きます。

お勤めの時間は、20分~30分程度で終わりますので、どうということはありません。

四国八十八ヶ所の中で、空中回廊を持つ施設は、十楽寺だけです。

山門も他とやや違った趣があり竜宮城のような造りです。

朝食も終わって、バスに乗ると、先程まで祈祷していた僧侶がニコニコしながら見送りしてくれます。

使い勝手のよい空中回廊の設置、山門の楽しい造形、僧侶の見送りなど四国八十八ヶ所では他になく、旅人を暖かく迎えるお接待実践の寺です。

前日もバスの中では、名古屋の人から自家製柿のお接待がありました。

十楽寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/07jurakuji/

 

 

周易

西伯昌は、息子の武王から文王と諡(おくりな)された、3000年前の中国の忠臣です。

中国大陸では、武よりも文を重んじていることから、文は、最高の名誉ある諡です。

文王は、殷の紂王により、羑里(ゆうり)に幽閉されながら、根拠が今一つ明確ではないものの、既にあった六十四卦に、説明文である卦辞を書き、第四子の周公旦が三百八十四爻に爻辞を追加したといわれます。

周代に完成したため、易経のことを「周易」とも言います。

四国巡礼記シリーズ〜嘘の効用

ここは、弁慶の力石がある3番札所の金泉寺(こんせんじ)です。

弁慶の力石は、何の変哲もないただの大岩ですが、屋島の戦場へ急ぐ源義経が戦勝祈願のために立ち寄った際、弁慶が持ち上げたという伝説の石です。人間一人で持ち上げられるわけもなく、また奇襲を好む源義経が戦いの前に立ち寄るはずもなく、ただのでっち上げと思うものの、罪のない、楽しい嘘は、何やら心をなごませます。

法華経方便品のように、嘘のかたまりのような、しかし天才的な虚構であれば、それはそれとして、妙に納得でき、説得力を感じます。

嘘の効用があるのでしょうか。

弁慶の力石看板
20131208-092142.jpg

金泉寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/03konsenji/

重耳(ちょうじ)

晋の文公(BC696年~BC628年)を素材にした重耳(ちょうじ)という歴史小説があります。

作者の宮城谷昌光氏は、主人公より副主人公を描いた部分がいきいきとして面白いという作風を持つ小説家です。

「重耳」は、秀逸な書き出しから謎と波乱を予感させて、これに匹敵する書き出しはラフカディオ・ハーンの「茶碗の中」という怪奇小説のほかは思い出せません。

「重耳」の書き出しをご紹介しましょう。

「口をあけると、その者は、晋人であることがわかる。

歯が黄色いからである。

そのように、かれらはあるとき黄河の支流である汾水のほとりに国を樹て、黄色い砂の降り積もる高地の上で暮らしつづけた。

が、晋人とは、何者であろう。

謎といえば、これほどの謎はない。」

これは、もはや散文というより詩歌に近いといったほうがいいでしょう。

たった6行を書くのにどれほどエネルギーを使ったか、司馬遼太郎先生が絶賛するのも無理はありません。

日本語世界は、宮城谷昌光氏により豊かに奥深くなっています。

四国巡礼記シリーズ~旅のはじまり

今回から四国巡礼記をシリーズでお届けします。

神秘の四国八十八ヶ所のうち、主要スポットの現状について、人間模様、不思議な話、伝説などをまじえながら順次リポートしましょう。

※                     ※

1 出発
四国巡礼は、霊山寺からスタートします。

霊山寺は、れいさんじ、ではなく、りょうざんじ、と読みますが、境内が狭く、ややうす暗い印象があります。

2 必需品
巡礼には、金剛杖(こんごうつえ)、白衣、輪袈裟(わげさ)が必需品です。

輪袈裟は、法衣の代替品で、したがって、巡礼者は、一時的に僧侶の世界に身を置くことになります。

トイレや食事の時は、輪袈裟をはずします。

3 消耗品
線香(入れ)、ロウソク、経本(きょうほん)、賽銭(入れ)、念珠(ねんじゅ)、ライター(2~3本)、ポンチョ式の雨カッパ(100均もので充分)などはあらかじめ準備して持って行ってもいいし、初めての巡礼者は、納経帳やご朱印を押すための特別の白衣、さんや袋も売店で購入もできます。

金剛杖を区別するための専用シールを持っていくと便利です。

八十八ヶ所巡拝終了のお礼まいりをするので、霊山寺だけは2回参拝します。

したがって、訪問する寺院は、合計89寺となるため、消耗品を以下のように揃えます。

・線香~89寺×6本(本堂3本、大師堂3本)プラスα

・ロウソク~89寺×2本(本堂1本、大師堂 1本)プラスα

・お賽銭~89寺×20円以上(本堂10円以上、大師堂10円以上)プラスα

・納札(おさめふだ)~88寺×2枚(本堂1枚、大師堂1枚)プラスα

線香3本の内訳は、ご祭神1本、先祖1本、巡礼者1本で、過去、現在、未来も表現します。

線香は、折れやすいので、余分に準備するのは言うまでもありません。

納札は名刺代わりなので、お礼まいり時の霊山寺では必要ありません。

納札の日付けは、「吉日」と書くといつでも使えるので使い勝手が良く、願意は、「世界平和」や「先祖供養」など四文字熟語のケースが普通です。住所は、手間がかかりますが、市町村名から最後の地番まで書いておく方がいいでしょう。

4 礼拝
たとえ代参であっても、礼拝時の頭が高いと、ご精霊から頭を打たれることがありますので、よくよく真摯に参拝しなければなりません。

5 巡拝の要領
お先達の指示に忠実に従うことが巡拝をスムーズにする要領です。

何も考えずに、ロボットのように体が動いて来れば楽になります。

6 その他
なお、経本にある「弟子某甲 尽未来際」は、でしむこう じんみらいさい、と読み、「仏弟子である私は、未来尽きるまで永遠に誓います」という意味です。

輪袈裟、賽銭入れ、線香入れ
CIMG0504

霊山寺の公式ホームページです。
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/01ryozenji/

 

TOPページ

ページの先頭へ