高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

六変筮法(ろっぺんぜいほう) その1

1 概要
中筮法ともいわれる六変筮法は、筮竹を6回はらい、はらうごとに残った筮竹本数と陰陽、八卦を記録していく、という筮法である。爻は出ない。

⑴ 之卦(しか、ゆくか)
本卦における乾と坤の位置にある陰陽を逆転してテーマの本質である之卦(しか、ゆくか)を出す。奇数は陽、偶数は陰である。

⑵ 手法
本卦が火地晋であれば、そのうち、乾と坤の位置にある陰陽をひっくり返すと、雷山小過となる。上卦(じょうか)の火が雷に、下卦(げか)の地が山に変化するのである。
結果は、「火地晋の雷山小過に之く」という。
本卦は、現象、運勢、表側、之卦は、本質、宿命、裏側を意味している。

2 歴史上の実例
⑴ 時代、場所
BC548年(春秋時代)
中国大陸の山東半島に存在した斉(せい)の国

⑵ 登場人物
崔杼(さいちょ)~斉の貴族
宲姜(とうきょう)~崔杼の妻、東郭偃の姉
東郭偃(とうかくえん)~崔杼の家臣
光(こう)~斉の荘公
晏嬰(あんえい)~斉の下級貴族

⑶ 家系
斉は太公望呂尚が建国した国であり、姓は姜(きょう)という。
崔杼も東郭偃・宲姜兄弟も先祖をたどれば太公望呂尚に行き着く同族である。
崔杼は、斉の第二代君主丁公(ていこう)の後裔であり、東郭偃・宲姜兄弟は、斉の第十五代君主桓公(かんこう)の血筋である。
同族であるので婚姻は不可とされた。

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