高野白山の九州易占塾

徒然の記

ブラ高野~ごんぞう小屋

ごんぞうは、若松港が日本一の石炭積出港だった頃、石炭荷役として本船に石炭を積み込んだり、下したりする海上労働者、すなわち沖仲仕のことである。
気性が荒く、柄が悪く人間扱いされなかったようである。
「ごんぞうと船頭が喧嘩して人間が止めた」という趣旨の戯れ唄があったという。

肩に石炭が入った段袋を背負って延々と運ぶような過酷な重労働はもはや見ることはなくなった。
ごんぞうたちの待機所、休憩所であったごんぞう小屋は、北九州の産業の近代化を、肉体労働で支えた者たちの事績を後世に伝えていくために、当時のままを再現している。
1996年(平成8年)に完成した。

ごんぞう小屋

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その5

1 伊藤博文の暗殺を予知
⑴ 状況
伊藤博文がロシアと満州問題を協議するため、ハルビンへと向かう旅の前途を占ってみると、艮為山の上爻(じょうこう)であった。
出張中止を進言したものの、聞き入れられなかったので、「艮」あるいは「山」の字がつく人物を近づけないようアドバイスして送り出した。
しかしながら、伊藤博文は、ハルピン駅プラットホームで3発の銃弾を受け、絶命した。

暗殺犯の氏名は安重根という。
注目すべきは安重根という氏名のうち、根という文字である。
根のつくりである艮は、艮為山の艮であり、さらに「重」という文字は、艮が重なっている有様、すなわち艮為山を表しているとみるのである。
易経は、暗殺犯の名前を示唆していたのである。

三爻辞(さんこうじ)は、まさに銃撃による暗殺の様相を表しているとみた。
一発の銃弾が伊藤博文の腰にがとどまり、もう一発は背骨を貫通したに違いない。

⑵ 結果~艮為山の三爻
艮為山の卦辞(かじ)は、
其の背に艮まりて其の身を獲ず。其の庭に行きて其の人を見ず。咎无し。
(そのせにとどまりてそのみをえず。そのにわにいきてそのひとをみず。とがなし)

現代語訳は、
人の背後にとどまって顔を合わせようとせず、庭先に行っても会おうとしない。咎めなし。

三爻辞(さんこうじ)は、
其の限に艮まる。夤を列く。厲うくして心を薫く。
(そのこしにとどまる。せぼねをさく。あやうくしてこころをやく)

現代語訳は、
じっとして腰を動かさない。背骨が裂ける。迫りくる危険が心を焦がす。

ブラ高野~情熱の花

ブーゲンビリアの原産地は中央アメリカや南アメリカの熱帯雨林である。
花の色は赤や白、さらにピンクやマゼンタもあり、人の気持ちを揺さぶり、高揚させることから、この花は情熱の花、魂の花とも呼ばれている。

2015年、宮崎空港ビルで育てている品種から発見された、従来よりも一回り大きいブーゲンビリアは、同社社長の名前にちなみ、「エリザベスアンガス章太郎」と名付けられた。

花言葉は、
赤色~情熱
ピンク色~魅力
白色~素敵

ブーゲンビリヤ(エリザベスアンガス章太郎)

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その4

1 牢獄の暴動から逃れる方法(六変筮法)⇒天澤履の水風井に之く
⑴ 状況
日本国内から金の流出が止まらないため、信用不安、貨幣価値低落・物価上昇により人々の生活が苦しくなったことが幕府滅亡の一因とも言われる。呑象先生は今でいうなら通貨の安定を目的とする外為法(がいためほう)違反で幕府に捕えられたが、一人で罪をかぶって入牢した。

以下は、牢内で脱獄への加担を強要された時に助かる方法を占って出た卦である。
真っ暗な牢内で暴動が起きた時に、天井から吊り下げられている、道成寺と呼ばれていた大きなカゴに飛び乗って一晩中動かず殺し合いをやり過ごし命拾いしたのである。
道成寺はまさに井戸の釣瓶のようにロープで上げ下げして使っていたのである。
易によって命を助けられた事例である。
天澤履が出たことにより呑象先生は命が助かることを確信したであろう。
問題は、水風井である。牢内に井戸などあるはずはないではないか。
易は井戸の釣瓶にことよせて頭の上の道成寺を教えていたのである。

⑵ 本卦~天澤履
天澤履の卦辞は、
虎の尾を履むも人を咥わず。亨る。
(とらのおをふむもひとをくらわず。とおる)

現代語訳は、
(虎の尾を踏むが、虎は人をくわない。危険から脱出できる)
これをもって、呑象先生は命が助かることを確信したであろう。

⑶ 之卦(しか)~水風井
水風井の卦辞は、
井は、邑を改めて井を改めず。喪う无く、得る无し。往来井を井とす。汔んど至らんとして、亦未だ井に繘せず、その瓶を臝る。凶なり。
(せいはゆうをあらためてせいをあらためず。うしなうなく、うるなし。おうらいせいをせいとす。ほとんどいたらんとして、またいまだせいにつりいとせず。つるべをやぶる。きょうなり)

 

ブラ高野~重力波天文学の挑戦

重力波天文学は、ビックバンにより発生した重力波(衝撃波)を観測して、宇宙創成の謎を知ろうとする試みである。
宇宙の始まりは、光も電波も届かないほどガスがかかり、光学望遠鏡でも電波望遠鏡でも観ることができないので、今もって明らかになっていない。
100年前にアインシュタインが重力波の存在を予言したとおり、記念すべき2015年9月14日、13億光年前に二つのブラックホールが衝突、合体したときの重力波をLIGO(ライゴ)によって人類は初めてとらえることができた。
重力波検出に成功したアメリカの研究者3名はノーベル物理学賞を受賞した。

LIGO(ライゴ)は、2017年にも30億光年彼方の重力波検出に成功しており、138億光年前、なぜ特定の一点が大爆発しなければならなかったのか、ビックバンはなぜ起こったのか、宇宙の根源解明まで目途(もくと)がついたのはまぎれもない。

地震をはじめ風、雨、雪などの音波や電磁波ではなく、原初宇宙における時間と空間の巨大な歪(ひずみ)をレザー光線を利用して、揺らぎとして精確に見極める重力波望遠鏡は、次の通り世界で四箇所に設置されている。

LIGO(ライゴ)~アメリカ2台(ワシントン州及びルイジアナ州)
VIRGO(ヴィルゴ)~イタリア1台(ピザ)
KAGRA(カグラ)~日本1台(岐阜)

 

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その3

1 将来の見通し
⑴ 状況
呑象先生は、商品の購入で金貨である小判を外国商人に支払い、商品の売却では海外に比較して日本国内では3倍の価値がある銀貨を受け取っていた。
小判で支払いを受けた外国商人は、これを鋳つぶして金塊として国際市場で売却し利益を上げていた。
海外では金高、銀安だったのである。当然国内から金がなくなるので、幕府は、小判の売却を闇取引として禁止していた。
金の闇取引が発覚したため、北町奉行所へ自首する前に、今後について占うと、地雷復の上爻であった。

上爻辞には「十年に至るまで征する克わず」と書いているが、呑象先生は、「確かにこの失敗を取り戻すには10年かかるであろう」とうなずいた。
ただし、変爻すると、山雷頥の上爻である。

変爻辞は、
六爻 由りて頤わる。萬うけれども吉なり。大川を徒るに利ろし。
(よりてやしなわる。あやうけれどもきちなり。たいせんをわたるによろし)

現代語訳は、
すべてのものを養い、頼りにされる。任重くして艱難(かんなん)が多いが、吉。大いなる喜びがある。大河を渡るような危険を犯しても、順調に行く。

⑵ 結果~地雷復の上爻
地雷復の卦辞は、
復は、亨る。出入疾无し。朋来たりて咎无し。其の道を反復し、七日にして来復す。往く攸有るに利ろし。
(ふくはとおる。しゅつにゅうやまいなし。ともきたりてとがなし。そのみちをはんぷくし、ななじつにしてらいふくす。ゆくところあるによろし)

現代語訳は、
復は、通る。出るにも入るにも障りはない。友人が集まってきて問題ない。その道を繰り返して行えば、七日で事態が改まる。進んでもよい。

上爻辞は、
復に迷う。凶なり。災眚あり。もって師を行れば、終に大敗あり。その国君に及ぶ。凶なり。十年に至るまで征する克わず。
(かえるにまよう。きょうなり。さいせいあり。もってしをやれば、ついにたいはい     あり。そのこくくんにおよぶ。きょうなり。じゅうねんにいたるまでせいするあたわず)

現代語訳は、
正道にもどることを忘れて、迷う。凶。それは特に君たる者の道に反する。人災、天災こもごも至るであろう。軍を出せば、大敗を喫し、災いは君主自身にまで及ぶ。十年を経ても雪辱はかなうまい。

⑶ 国内外の金銀交換比率
幕末の日本国内と海外の金銀交換比率をみると、日本国内では金と銀の交換比率は1:5、海外では1:15、金1グラムの価値は、日本国内では銀5グラム、海外では銀15グラムと等しく、即ち日本国内では海外に比較して銀が高かったのである。銀の国内価格は海外の3倍であった。前述のように、日本商人は外国から商品を購入する時は、金で支払い、商品の売却では銀を受け取っていたのである。
このため、日本国内から金が流出し、インフレの要因となった。
日本の戦国時代16世紀中頃の銀価格は、銀1両(約40グラム)が国内では銅銭250グラム、同じ重さで明では銅銭750グラムであった、という。戦国時代からの金山開発によって、日本国内では銀高、金安が続いていたのである。
(「週刊文春平成30年11月15日号 出口治明の0から学ぶ日本史講義」参考)

ブラ高野~博多塀(はかたべい)

博多塀は、豊臣秀吉が進めた博多町割(戦災復興)の際に生まれた土塀である。
一般的な“築地塀”とは異なり、戦火で焼け残った石や瓦(かわら)を塗り込め、結果として独特の風情を持つ土塀が出現した。
当時の博多は、大友、島津をはじめとする戦国大名の戦いにより見渡す限りの焼け野原であった。
博多商人の復興への願いと、大陸出兵の物資補給基地として博多を重要視した豊臣秀吉との思いが一致し、太閤町割りが実施され、現在の博多が商業都市として繁栄する礎(いしづえ)となった。

博多リバレイン地下に再現された博多塀

 

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その2

1 日清戦争後の三国干渉を予言
⑴ 状況
明治27年6月28日、日清戦争開戦前に戦後の行く末を占ったところ水天需の上爻が出たため、露、英、米よる三国干渉を新聞に発表した。
※日清戦争(明治27年7月~明治28年3月)、実際の三国干渉〈明治28年4月)は、露、独、仏によって行われた。

⑵ 結果~水天需の上爻
水天需の卦辞は、
需は、孚有り。光いに亨る。貞なれば吉なり。大川を渉るに利ろし。
(じゅはまことあり。おおいにとおる。ていなればきちなり。たいせんをわたるによろし)

現代語訳は、
需は、誠実さをもってすればおおいに通る。正しければ吉。大きな川を渡って良い。

上爻辞は、
穴に入る。速かざるの客三人来るあり。これを敬すれば終には吉なり。
(あな はいる。まねかざるのきゃくさんにんきたるあり。これをけいすればついにはきちなり)

現代語訳は、
窮地におちいる。思いがけない客が三人来るであろう。真摯な気持ちで応対すれば、結局は吉

 

ブラ高野~アンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河は、1兆個の恒星から成り、地球から250万光年のかなたにある渦巻き銀河である。
250万光年の距離は、光の速さ(30万km/s)で移動しても到着するまで250万年かかるという、想像を絶する遠さである
といっても250万光年は観測可能な宇宙全体の広さ(465億光年)からすればわずか2万分の1、宇宙規模では近距離といっていいであろう。
この銀河は、中心を二つ持っていることもあり直径22~26万光年、我々の天の川銀河(直径8~10光年)よりも3倍程度大きい。

泡宇宙や多元宇宙の議論はともかく、宇宙は有限なのか、宇宙に外はあるのか、宇宙の外があるとすれば、時間は存在するのかという疑問が残る。
宇宙の外に時間がないとすれば話は簡単である。
問題は、時間はおろか空間も物質も精神も存在不可能な世界を無や空の概念をもってしても人間の想像力が追いつかないことである。

高島呑象(たかしまどんしょう)の天才性 その1

稀代の占い師である、高島呑象先生の天才ぶりを物語るエピソードを紹介しよう。
(本名~高島嘉右衛門(かえもん)、易占家、事業家、1832年~1914年、享年83歳)

1 安政2年(1855年)の大火災・大地震を予知
⑴ 状況
大量のナマズが獲れる上、妙な釜鳴りがするため、胸騒ぎがして、易を立てたところ、離為火の上爻が出た。
この占者の凄みは、離為火の上爻は火災を暗示していないにもかかわらず離為火という卦の名称を見ただけで、大火災・大地震(死者20万人)の発生を予知したことである。
呑象先生は、山ごと木材を買い占め、財をなした。

⑵ 結果~離為火の上爻
離為火の卦辞は、
離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば吉なり。
(りは、ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきちなり)

現代語訳は、
離は、正しければ良い。通る。牝牛のような柔順さを持てば吉。

上爻辞は、
王もって出征す。嘉きことありて首を折く。獲るものその醜に匪ざれば、咎なし。
(おうもってしゅっせいす。よきことありてかしらをくじく。うるものそのたぐいにあらざれば、とがなし)

現代語訳は、
王が兵を率いて出征する。戦いに勝利し、相手の大将を誅殺する。しかし、捕虜を殺さず寛大に処置すれば、咎めはない。

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