東京の浅草公会堂敷地に芸能人や噺家、作曲家など総数300人を超える手形レリーフが展示されています。
西田敏行の手は分厚く肉好きがよく大きいので、この人は器用であり、丘の凸凹も深く、愛情豊かであることがわかります。
一方、加山雄三の手のひらは薄く、のっぺりして貧弱です。
普段から何も考えないタイプで、性格は冷たいでしょう。ただし、このタイプは夢想家、ロマンチストです。
徒然の記
ブラ高野~手形
易とは何か その5~象(しょう)と爻(こう)の意味について
○聖人は、世界の道理を洞察(どうさつ)して、我々に理解できるように姿、形をつくり出した。眼に見えない道理をかたどったので、これを象(しょう)という。
聖人はまた世界の変動をみて、変化を観察し、一定の法則性を発見し、説明文を配置し、吉凶を判断した。事物の変化にならう、という意味で、これを爻(こう)という。
○書き下し文(繋辞伝より作成)
聖人もって天下の賾(さく)を見ることありて、これをその形容に擬(なぞら)え、その 物宜(ぶつぎ)に象(かたど)る。この故にこれを象(しょう)と謂(い)う。
聖人もって天下の動を見て、その会通(かいつう)を観(み)ることありて、もってその典礼を行い、辞(じ)を繋(か)けてもってその吉凶を断ず。この故にこれを爻(こう)と謂う。
※賾(さく)~入り組んで見分けがたい複雑なこと
※物宜(ぶつぎ)~物事の道理
※会通~集まったり、分かれたりする変化
※典礼~一定の法則、規範
ブラ高野~東京スカイツリー
易とは何か その4~乾と坤の違いについて
○乾と坤の違い
生成の限りない連続を易という。万物生成のはじめに、その形をつくる働きを乾(けん)といい、これを受けて一定の定めをもった形を提示する働きを坤(こん)という。数字を極め尽くし、未来を予知する手段を占(せん)といい、占(せん)により変化に通じる行為を事行(じこう)という。予測できない陰陽変化、これが神すなわち神秘性である。
○書き下し文(繋辞伝より作成)
生生(せいせい)これを易と謂(い)い、象(しょう)を成す、これを乾(けん)と謂(い)い、法を效(いた)す、これを坤(こん)と謂う。数を極(きわ)め来(らい)を知るこれを占(せん)と謂い、変に通ずることを事(じ)と謂い、陰陽測(はか)られざる、これを神(しん)と謂う。
ブラ高野~キャナルシティ博多
易とは何か その3~吉凶悔吝咎めなしの詳細について
○吉凶悔吝咎めなしの詳細
吉と凶は、結果の成就(じょうじゅ)と失敗を言い、悔(かい)と吝(りん)は、吉凶ほど決定的ではないにしろ小さな疵(きず)を言うのであり、咎(とが)めなしとは、過失を改めることにより良い方向へ事態が進み、咎めをまぬがれることを意味する。
○書き下し文(繋辞伝より作成)
吉凶とはその失得(しっとく)を言うなり。悔吝(かいりん)とはその小疵(しょうし) を言うなり。咎(とが)なしとは善く過(あやまち)を補(おぎな)うなり。
ブラ高野~猫町倶楽部福岡
易とは何か その2~吉凶悔吝の意味について
○吉凶悔吝の意味
聖人が卦をつくって、森羅万象(しんらばんしょう)の意義を観察し、その結果を書き表して、吉凶の道理を明確にした。
剛と柔は、互いに移り変わって変化を生じる。
吉とは事の成就(じょうじゅ)であり、凶とは失敗、悔(かい)は凶にいながら現状を反省して吉へ向かうことであり、吝(りん)は現状は吉であるが凶へ向かうという意味である。
○書き下し文(繋辞伝より作成)
聖人卦を設けて象を観(しめ)し、辞を繋(か)けて吉凶を明らかにす。剛柔相推(あいお)して変化生ず。この故に吉凶とは失得(しっとく)の象なり。悔吝(かいりん)とは憂虞(ゆうぐ)の象(しょう)なり。
ブラ高野~吉田磯吉邸跡
易とは何か その1~吉凶の生じる理由について
孔子の門弟により書かれた、易経の解説書である十翼のうち、繋辞伝(けいじでん)では、吉凶や八卦の由来、易の効用をわかりやすく教えています。以下は、易経を理解するため、繋辞伝から抜き出したエッセンスです。
○吉凶の生じる理由
天は高く、地は低いという事実を踏まえて、乾(けん)と坤(こん)が定められている。万物が高く、あるいは低くつらなる事実にならって、動と静、剛と柔に区分されるのである。
万物は、また善悪の性質ごとに集まったり、種類ごとに分かれることにより、吉と凶を生じるのである。
天では日月星辰(にちげつせいしん)の現象、地では山川草木(さんせんそうもく)の形象となって現れることにより陰が陽になったり、陽が陰に分かれるという変化が表れるのである。
○書き下し文(繋辞伝より作成)
天は、尊(たか)く、地は、卑(ひく)くして、乾坤(けんこん)定まる。 卑高(ひこう)もって、つらなり、貴賤(きせん)位(くらい)す。 動、静、常ありて、剛、柔、わ かる。
方は類をもって聚(あつ)まり、物(ぶつ)は群をもって分かれて、吉凶生ず。天に在りては象(しょう)を成し、地に在りては、形(けい)を成して、変化あらわる。